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530. 2022年食料危機グローバル報告書

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530. 2022年食料危機グローバル報告書

5月4日、国連機関やEUなどで構成される食料危機に対するグローバルネットワーク(the Global Network against Food Crisis)及び食料安全保障情報ネットワーク(the Food Security Information Network)は共同で、2022年食料危機グローバル報告書(The 2022 Global Report on Food Crises: GRFC 2022) を公表しました。 

報告書は、2021年、53か国・テリトリーにおける1.93億人の人々が緊急の食料安全保障危機に直面したと報告、前年に比べ4000万人増加し、食料安全保障の危機が過去6年間にかけて上昇してきたことに危機感を表明しました。

食料危機に直面している国々は長引く紛争の問題を抱えている地域がほとんどですが、それ以外にも、経済危機、そして次第に頻度・激しさを増す異常気象の影響を受ける国・地域も増えています。

2022年には、さらに食料安全保障の危機が悪化することが予測されています。とくにウクライナにおける戦争は、インフラ・生活基盤の広範囲な破壊をもたらし、数百万人ものウクライナ人の国外退避を余儀なくし、地域・世界レベルで大きな影響をもたらすだけでなく、ウクライナとロシアに小麦や肥料の供給を依存している多くの国に試練をもたらすことが見込まれています。


(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

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