沖縄県石垣市に所在する熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、世界の熱帯・亜熱帯等の開発途上地域において農業の持続性や農産物の安定生産等に寄与する研究を行っています。熱研の研究活動で活用している技術や技術情報を分かり易く市民のみなさまに紹介し、研究活動の一端を理解していただくとともに技術情報が市民のみなさまの生活の一助になることを期待し、熱研構内において熱研農業技術講習会を開催しています。2008年5月に初めて開催した熱研農業技術講習会も、今回で第19回目となりました。

今回の「取り木による熱帯果樹の増殖」では、果樹圃場にて実践しながら、取り木増殖が可能な熱帯果樹、取り木の方法(レイシの高取り法)、取り木苗の鉢上げ方法などの説明・講習を行いました。接ぎ木に習熟していない場合や接ぎ木が難しい熱帯果樹の場合でも、取り木ならば増殖が可能な場合があるため、取り木は東南アジアでも熱帯果樹の増殖に使われている重要な技術です。受講した石垣市民17人(見学者2名)は熱心に取り木を練習していました。講習会場では、熱帯果樹の樹種による取り木の可否や難易度の差、取り木の最適な季節、取り木に使う枝の大きさや若さ、完全に剥皮することの重要性、鉢上げ後の養生場所の条件などについて活発な質疑応答がありました。取り木技術の習得と向上に向けた貴重なコツを得ることのできる体験の場となりました。

今後とも、このような機会を通して、熱研の発信する農業技術情報などが市民のみなさまのために役立つことを希望しております。

なお、下記のとおり、テレビ・新聞などで報道されました。

  1. やいまタイム 2017年3月28日 やいまニュース「第19回熱研農業技術講習会」 http://yaimatime.com/yaimanews/16525/
  2. 八重山日報 2017年3月30日朝刊第7面 「取り木で果樹増殖学ぶ 熱研農業技術講習会」
  3. 石垣ケーブルテレビ 2017年3月30日 ニュース番組「ICTやえやまナウ」
講師の実演を熱心に観察する市民

講師の実演を熱心に観察する市民

黙々と取り木を練習する市民

黙々と取り木を練習する市民