研究成果情報 - トーゴ
国際農林水産業研究センターにおける研究成果のうち、成果が特に顕著で、広く利用を図ることが望ましいと考えられる成果を要約してご紹介しています。
- ホワイトギニアヤムの早植えはイモの増収を可能にする(2024)
ホワイトギニアヤムのイモ肥大は日長ではなく主に植え付けからの日数に依存するため、雨季開始初期の早植えにより乾季が始まる前にイモ肥大が完了する。これにより、通常よりも早い収穫とイモ収量の増加が見込める。雨季初めの不安定な降雨はイモ収量にほとんど影響しない一方、降雨開始の遅延に対応するために植え付けを遅らせることは、イモ肥大期の降雨停止による収量低下リスクを高める。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- 水稲の密植栽培はサブサハラアフリカ低収量水田における増収・増益に有効(2024)
サブサハラアフリカに多くみられる低収量水田(1.8~4.6 t ha-1の収量範囲)では、栽植密度を25~26.7株m−2から50~53.3株m–2に増やすことで、栄養成長期の群落受光量が改善され、安定して0.4 t ha–1の増収が得られる。その増収益は、マダガスカルの稲作農家の場合、密植にともなう種子費と移植労働費の増加に比べて、3倍以上大きい。
- 簡易な土壌診断情報の提供がマダガスカルの零細農家の水稲増収と所得増に貢献(2024)
土壌中のシュウ酸塩抽出リン含量を用いて窒素施肥効果を診断し、効果が「高い」か「低い」かの簡易な情報をマダガスカルの零細稲作農家に提供する。効果が「高い」と判定された水田では、情報のない水田と比較し窒素施肥量が76%、収量が24%有意に増加する。また、診断情報を受けた農家では、診断情報のない農家と比較し、所得が24%有意に増加する。
- イネの穂数を増加させる遺伝子MP3は飼料用米品種「北陸193号」を増収させる(2024)
「コシヒカリ」由来の遺伝子MP3を国内最多収記録を有する飼料用米品種「北陸193号」に交配により導入した新系統「北陸193号-MP3」は、窒素施肥の有無にかかわらず、「北陸193号」と比較して穂数が21~28%増加し、6~8%増収する。新系統の利用により、肥料価格や飼料価格の高騰下における農家の安定生産へ貢献が期待される。
- 乾燥サバンナのマメ科作物ではリン鉱石直接施用により化学リン肥料の代替が可能(2024)
西アフリカの乾燥サバンナに広く分布する低肥沃土壌では、安価なリン鉱石粉はササゲ、ラッカセイ、ダイズに対して化学リン肥料と同等の効果があり、代替品として利用できる。特に、ダイズは最も高い施用効果が得られる。また、土壌型プリンソソルでは土壌型リキシソルよりも10%程度増収効果が高い。
- 乾燥サバンナのマメ科作物ではリン鉱石直接施用により化学リン肥料の代替が可能(2024)
西アフリカの乾燥サバンナに広く分布する低肥沃土壌では、安価なリン鉱石粉はササゲ、ラッカセイ、ダイズに対して化学リン肥料と同等の効果があり、代替品として利用できる。特に、ダイズは最も高い施用効果が得られる。また、土壌型プリンソソルでは土壌型リキシソルよりも10%程度増収効果が高い。
- 乾燥サバンナのマメ科作物ではリン鉱石直接施用により化学リン肥料の代替が可能(2024)
西アフリカの乾燥サバンナに広く分布する低肥沃土壌では、安価なリン鉱石粉はササゲ、ラッカセイ、ダイズに対して化学リン肥料と同等の効果があり、代替品として利用できる。特に、ダイズは最も高い施用効果が得られる。また、土壌型プリンソソルでは土壌型リキシソルよりも10%程度増収効果が高い。
- 土–石膏混合クラストで種子の出芽能力を簡易に評価(2024)
石膏と土の混合資材を用いることで、土壌クラストを任意の硬度で均一に再現することができる。この手法をダイズ遺伝資源集団に用いることで、クラスト生成条件下において出芽能力が優れる系統・品種を簡便、迅速かつ低コストに選抜することができる。この手法はダイズ以外にも幅広く応用できるため、様々な作物遺伝資源においてクラスト条件下での出芽能力に優れる系統選抜が進むと期待される。
- 土–石膏混合クラストで種子の出芽能力を簡易に評価(2024)
石膏と土の混合資材を用いることで、土壌クラストを任意の硬度で均一に再現することができる。この手法をダイズ遺伝資源集団に用いることで、クラスト生成条件下において出芽能力が優れる系統・品種を簡便、迅速かつ低コストに選抜することができる。この手法はダイズ以外にも幅広く応用できるため、様々な作物遺伝資源においてクラスト条件下での出芽能力に優れる系統選抜が進むと期待される。
- 植物肉の栄養・健康面、原料面と環境面の特徴に対する中国消費者の嗜好分析(2024)
健康や環境への関心が高まる近年において注目を集める植物肉には、従来の食肉と異なる特徴があり、消費者嗜好の理解に基づく政策立案は持続的な食料システム実現に貢献し得る。中国における大規模調査は、消費者が、植物肉の主要な13の特徴のうち、環境面や原料面の特徴よりも、豊富な食物繊維、ホルモン剤非含有、コレステロール非含有など栄養面や健康面の特徴を重視する傾向を示す。一方、消費者の社会的特性に応じて嗜好パターンは不均一であり、健康的な栄養素を好む、健康に有害な成分を嫌うなどの傾向がある。
- ゴカイ生餌の給餌によるバナメイエビ成熟制御技術の開発(2024)
バナメイエビ養殖の持続性および収益性維持には、高品質な種苗の安定供給を可能とする技術が必要となる。人工配合餌料に加えゴカイの生餌を併せて給餌することにより、親エビの卵成熟誘導を促進し、産卵回数・産卵数を向上させ、成熟効果を長く維持できる。従来の眼柄切除法に代わる新たな卵成熟誘導技術としてこの給餌法を採用することで、エビ養殖において最も手間と時間を要していた種苗生産の効率化が期待できる。
- イネ科ウロクロア属牧草で初のアジアモンスーン向け品種「イサーン」の育成と品種登録(2024)
「イサーン」は、乾物収量の平均値が1年当たり18.8 t ha-1と既存品種よりも約12%多収であり、強い耐乾性や高い粗タンパク質含量などの優れた飼料特性を有するウロクロア属で初のアジアモンスーン向け品種であり、日本では2021年8月に、タイでは2024年7月に品種登録された。無性生殖による種子生産のため、種子から均一な草地造成が容易で、放牧利用に適し、タイの農家の経営安定化や畜産業発展に寄与する。日本でも地球温暖化の適応策として、南西諸島や九州から関東地方での利用が期待される。
- アジアイネとアフリカイネ種間の雑種不稔性は4倍体化により軽減できる(2024)
アフリカイネはアジアイネの育種のための重要な遺伝資源であるが、両種間のF1雑種は花粉が不稔となり種子が実らず、両種間の遺伝子交換は難しい。花粉不稔の原因は雑種不稔遺伝子座と呼ばれる遺伝子座群であるが、このうち特定のメカニズムをもつ不稔遺伝子座の不稔効果は、F1雑種の全ゲノムを倍加(4倍体化)させることで軽減できる。4倍体化してアジアイネーアフリカイネ種間の遺伝子交換を加速させることで、両種の形質を組み合わせた多様な雑種を育成できる可能性がある。
- エリアンサスの高い水利用効率と関連する葉身代謝物の蓄積(2024)
サトウキビの近縁属遺伝資源エリアンサスは、耐乾性指標である葉身の水利用効率(光合成速度÷気孔コンダクタンス)が、土壌の乾燥湿潤にかかわらずサトウキビに比べ高い。また、エリアンサスはサトウキビに比べ葉の裏面の気孔密度が低く、葉にベタインやγ-アミノ酪酸(GABA)といった気孔閉鎖およびストレス応答に機能する物質を豊富に蓄積する。これらの特性は、属間雑種集団などを用いた耐乾性系統選抜のためのバイオマーカーとしての利用が期待される。
- キャッサバモザイク病抵抗性品種の育成を効率化するDNAマーカー(2024)
キャッサバは熱帯・亜熱帯地域で栽培されるイモ類作物である。近年、キャッサバモザイク病 (Cassava Mosaic Disease: CMD) の被害が深刻化している。今回開発したDNAマーカー法はCMD抵抗性に関与する遺伝子の識別を可能にし、比較的安価な実験機材を用いた方法、あるいは高速かつ多検体判別に向く方法の2種類の手法を選択できることから、抵抗性品種の開発にかかるコストや労力を削減する。本技術は、CMDの深刻な被害がみられる地域において、CMD抵抗性品種の開発の加速化に貢献し得る。