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195. 海洋の持続的な利用に向けて
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情報収集分析
海洋は地球表面の71%を占めるにかかわらず、地球規模の環境政策過程において長らく軽視されてきました。Nature論説によると、この状況に対し、ノルウェーとパラオの首脳が中心となり、日本を含む14か国のリーダーが海洋から人類が享受してきた恩恵を守っていくためのハイレベル・パネル設置に立ち上がりました。パネルの要請を受け、研究者らが海洋の持続的な利用に関する科学的なエビデンスを編集し、その成果がNature関連誌にて公表されました。 海洋がより持続的に管理されることで、種やエコシステムが復活し、安定的な食料・エネルギー・物質・生業を供給し、究極的には地球の健全性維持に資することが可能となります。
国際農研においても、安定的なエビ養殖技術の開発や熱帯域の生態系と調和した水産資源の持続的利用技術の開発を通じ、海洋の持続的な管理に貢献しています。
参考文献
Nature 588, 7-8 (2020) EDITORIAL 02 DECEMBER 2020 World leaders are waking up to the ocean’s role in a healthy planet https://www.nature.com/articles/d41586-020-03301-5
(文責:研究戦略室 飯山みゆき)