2020年11月26日、国連食糧農業機関は「世界食糧農業白書（SOFA）2020年版」を発表、世界の食料安全保障と栄養を確保し、持続可能な開発目標（SDG）に貢献する上で、農業における水の適切なガバナンスの重要性を強調しました。

開発途上国では天水農業に依存する農家も多く、気候変動の影響のもとで農業生産の不確実性が上昇しています。また灌漑農業の場合も、適切な管理が必要です。国際農研では、途上国のパートナーとともに、天水農業におけるリスク最小化のための意思決定ツールや、ため池の機能維持管理と農地造成利用、灌漑のガバナンスに関する研究を通じ、農業・農家の強靭性を高めるための研究を推進しています。

参考文献

The State of Food and Agriculture 2020 http://www.fao.org/documents/card/en/c/cb1447en 

FAO駐日連絡事務所 農業分野の水問題を克服する方法 26/11/2020 http://www.fao.org/japan/news/detail/en/c/1333561/

（文責：研究戦略室　飯山みゆき）