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134. FAO 農業・食料に関するSDGs進捗報告書2020

 

国連食糧農業機関(FAO)の管轄する農業・食料関連SDGs目標は、目標2(飢餓)、5(ジェンダー),6(水・衛生)、12(生産・消費)、14(海洋資源)、15(陸上資源)の6つです。これら6つの目標に含まれる22の指標の進捗について、9月15日に第2冊目となる報告書「Tracking Progress on Food and Agriculture-related SDG indicators 2020」が発行されました。

初版が発行されたのは昨年です。昨年の報告書では、食料・農業関連のSDGs目標を2030年の期限までに達成するのは困難だとされました。今年は、新型コロナウイルスの影響で、SDGsを達成するのがより難しくなっただけでなく、SDGsの達成状況を把握することも、より一層難しくなったと述べています。

新型コロナウイルスの影響により、半分以上の国で農業センサスが中断・延期されており、約4分の1の国では国が主体となって実施するほぼ全てのデータ収集が影響を受けています。FAOは他にもデータソースを使うことで進捗状況を引き続きモニターできるようにつとめています。以下、今回の報告書からいくつか要点を抜粋します。

・食料不足や食料不安は悪化している

・小規模農家は大規模な生産者よりも生産性・所得とも低い

・植物遺伝資源保有量は増えているが、野生種や低利用品種の多様性を確保する取り組みは依然として不十分

・ジェンダー平等に関し、女性の土地所有権を保証している国はたったの12%

・GDPのシェアで測った農業部門への政府の投資は世界的に急速に減少している

・森林・魚の資源は減少しつつあるが、減少のペースは以前よりゆっくりになった

 

参考文献

FAO (2020) Tracking progress on food and agriculture-related SDG indicators 2020 http://www.fao.org/sdg-progress-report/en/#chapeau

[Accessed on Sep 16, 2020]

 

(文責:研究戦略室 白鳥佐紀子)