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1381. 食品廃棄物対策のブレークスルー

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1381. 食品廃棄物対策のブレークスルー

 

世界では毎年10億トン以上の食品が廃棄されており、これは世界の温室効果ガス排出量の最大10%を占めています。また、メタン排出量の最大14%を占めています。メタンとは短寿命の気候汚染物質で、20年間で二酸化炭素の84倍もの温暖化効果をもたらします。食品廃棄物は年間1兆米ドルの経済的損失に寄与しており、削減は気候変動と飢餓対策、特に都市部における対策として、最も費用対効果が高く、拡張性が高く、影響力の大きい解決策の一つです。

2025年11月13日 、COP30が開催されているブラジル・ベレンにて、 国連環境計画(UNEP)とパートナー団体は、気候変動の抑制に向けた取り組みの一環として、2030年までに食品廃棄物を半減させ、メタン排出量を最大7%削減するための新たなイニシアチブを開始しました。

発表されたイニシアチブは、「地球規模の気候行動のためのマラケシュ・パートナーシップ」に基づく2030年気候変動対策であり、政府、都市、市民社会を結集して、世界的な飢餓と気候変動の根幹に関わる問題に取り組むためのものです。


(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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