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1348. 食料ロス・廃棄啓発のための国際デー

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1348. 食料ロス・廃棄啓発のための国際デー

 

9月29日は、「食料ロスと廃棄に関する啓発の国際デー(International Day of Awareness of Food Loss and Waste: IDAFLW)」です。

食品ロスと廃棄は、私たちの食料システムの持続可能性を損なっています。食品ロスと廃棄は、水、土地、エネルギー、労働力、資本など、食料生産に使用されたすべての資源を無駄にします。さらに、食品ロスと廃棄物を埋め立て地に廃棄することは、温室効果ガスの排出につながり、気候変動の要因となります。食品ロスと廃棄物は、食料安全保障と食料の供給にも悪影響を及ぼし、食料価格の上昇につながる可能性があるのです。

私たちの食料システムを強靭で持続可能にするには、食品ロスと廃棄物を削減するための統合的なアプローチの導入が必要です。生産された食品を最大限に活用するためには、世界規模および地域レベルでの行動が必要です。食品の品質管理と食品ロスと廃棄物の削減のための技術、革新的なソリューション、新しい働き方、そして優れた慣行の導入が、変革を実現するための鍵となります。

持続可能な開発目標12(責任ある消費と生産)のターゲット12.3の達成まで残り5年となり、食品ロスと廃棄を削減するための行動を早急に加速させる必要があります。

食品ロスと廃棄の数字

  • 2021年には、収穫後から小売店の棚に並ぶまでに、世界で推定13%(12億5000万トン相当)の食品が廃棄されました(FAO、2023年)。
  • 2022年には、推定19%(10億5000万トン相当)の食品が家庭、食品サービス、小売店で廃棄されました(UNEP、2024年)。
  • 世界の食品廃棄物の60%は家庭から発生しています(UNEP、2024年)。
  • 2023年には、世界人口の約28.9%(23億3000万人)が中程度または深刻な食料不安に陥っていました(FAO他、2024年)。
  • 2023年には、世界の11人に1人が飢餓に直面していました(FAO他、2024年)。
  • 食品ロスと廃棄は世界の温室効果ガス排出量の8~10%を占めています(IPCC、2019年)。

 

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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