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1106. 食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー

1106. 食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー
週末、9月29日は、食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー(International Day of Awareness on Food Loss and Waste Reduction)です。今年は、気候目標の達成に貢献し、持続可能な開発のための2030アジェンダ推進がテーマです。
世界では、未だに飢餓の影響を受ける人々がいるにもかかわらず、生産された食料の約13.2%が収穫から小売までの間に失われており、世界の総食料生産の推定19%が世帯・外食産業・小売業全体で無駄になっています
食品ロスと食品廃棄物は、私たちの食料システムの持続可能性を損ないます。食料が失われたり無駄になったりすると、水・土地・エネルギー・労働力・資本など、食料を生産するために使われたすべての資源が無駄になります。また、食品ロスの埋立処分は、メタンなど温室効果ガス排出につながり、気候変動の一因となっています。さらに、食品ロスや廃棄は、食料安全保障や食料の入手可能性に悪影響を及ぼし、食料コストの増加の一因となる可能性があります。
私たちの食料システムは、食品のロスと廃棄物を削減するために、統合的なアプローチを採用する必要があります。私たちが生産する食品を最大限に活用するためには、グローバルおよびローカルな行動が必要です。テクノロジー、革新的なソリューション(マーケティング用のeコマースプラットフォーム、格納式モバイル食品加工システムなど)、新しい働き方、食品の品質を管理し、食品の損失と廃棄物を削減するための優れた実践の導入が、この変革を実現するための鍵となります。
持続可能な開発目標(SDGs)の目標12(つくる責任つかう責任)の達成まであと6年となり、食品ロス削減に向けた取り組みを加速させることが急務となっています。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)