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1115. 世界の干ばつ事情

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1115. 世界の干ばつ事情

 

9月末、欧州連合は、世界の干ばつ事情に関するレポートを発表しました。
深刻な干ばつは現在、南アメリカ、アフリカ南部、ザンベジ盆地、地中海、東ヨーロッパの大部分に影響を及ぼしています。熱波と温暖化が、降水量不足の影響を悪化させています。土壌水分と植生条件は深刻な影響を受けており、世界の広い範囲で農業生産性に負のインパクトを及ぼしています。作物の被害と損失により、緊急の食料安全保障危機に関する懸念が高まっています。

エルニーニョ・南方振動(ENSO)とインド洋ダイポールモード現象の強い正の状態、および熱帯北大西洋の温暖な状態に加え、気候変動が、上述した地域における極端な熱波の主要因である可能性が指摘されています。

 

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気候変動に対し、農業の強靭性維持に貢献するのが、作物遺伝資源の多様性です。10月11日、作物遺伝資源多様性保全への多大な貢献により、2024年世界食糧賞を受賞するキャリー・ファウラー博士の特別シンポジウムをハイブリッド開催します。

2024年世界食糧賞受賞者 キャリー・ファウラー博士特別シンポジウム:作物遺伝資源多様性保全に捧げたキャリアおよび適応作物と土壌のための新ミッション

2024年10月11日(金) 14:00~16:30 (13:30受付開始)
ハイブリッド 会場参加は東京大学弥生講堂・一条ホール
https://www.jircas.go.jp/ja/event/2024/e20241011

 

(参考文献)
TORETI, A. et al, Global Drought Overview September 2024, Publications Office of the European Union, Luxembourg, 2024, https://publications.jrc.ec.europa.eu/repository/handle/JRC139423

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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