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1087. 世界食料安全保障に向けたAIの活用

1087. 世界食料安全保障に向けたAIの活用
未だに飢餓・低栄養状態に置かれる多くの人々が存在する中、食料安全保障の複雑な問題を解決するにあたり、農業食料部門においてパラダイムシフトを必要とする複雑な課題でもあります。
近年、農業食料部門においても、人工知能(AI)への期待が高まっています。Artificial Intelligence in Agriculture誌に掲載された論文は、AIを活用することで、食品の生産・流通・管理の在り方を抜本から変え、食料安全保障と持続的な未来を保障する可能性を強調しました。
AI技術は、作物栽培慣行を最適化し、予測モデルや精密農業技術の利用を促し、作物モニタリングや病気の効果的な予測を可能にします。さらに、AIはサプライチェーン運営・在庫管理・輸送システム・品質管理プロセスの最適化にも貢献することが期待されています。さらにポストハーベストロス削減・予測分析・スマート在庫管理を通じて、食料ロスや廃棄問題解決への期待も高まっています。
(参考文献)
D. K. Pandey, R. Mishra. Towards sustainable agriculture: Harnessing AI for global food security. Artificial Intelligence in Agriculture. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589721724000151
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)