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1040. 砂漠化および干ばつと闘う世界デー

1040. 砂漠化および干ばつと闘う世界デー
6月17日は砂漠化および干ばつと闘う世界デーです。30年前の1994年6月17日に「国連砂漠化対処条約(United Nations Convention to Combat Desertification:UNCCD)」が採択されたことに伴い、1995年1月30日の国際連合総会の決議により定められ、砂漠化を防止し、旱魃から人々を救うことを主な目的としています。
砂漠化、土地劣化、干ばつは、我々の時代において最も深刻な環境問題であり、世界の全陸地の40%近くがすでに劣化していると推計されています。
健全な土地は95%近くの食料を供給するにとどまらず、衣服・シェルターを提供し、雇用を創造し、生活を維持し、干ばつ・洪水・野火から我々を守ってくれます。
一方、増え続ける人口に伴う非持続的な生産・消費パターンは、自然資源への需要を高め、土地に劣化圧力をかけていきます。砂漠化と干ばつは、人々の移動を余儀なくさせます。
こうしたトレンドを反転するために、UNCCDのもとで、130か国が、2030年までに「土地の劣化の中立性」*達成に賛同しています。
*土地の劣化の中立性とは,生態系機能およびサービスを保持し,食料安全保障を向上させるために必要な,土地資源の量と質が,ある生態系もしくは空間において安定もしくは増進している状態を指します。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)