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916. 農業分野における二国間クレジット制度活用プラットフォームの参加者募集の案内

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916. 農業分野における二国間クレジット制度活用プラットフォームの参加者募集の案内

 

国際農研は、農業分野における二国間クレジット制度(JCM)活用プラットフォームへの参加者を募集いたします。本プラットフォームは、途上国における農業分野でのJCMの推進を目指し、情報共有、標準化(MRV方法論の開発)、行政機関への協力・助言などを行う目的で設置しました。

現在開催中の国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)(開催地:アラブ首長国連邦)では、気候変動対策と農業・食料システムの強化の両立を図る「エミレーツ宣言」が採択されました。今年は、世界各地で熱波、大規模な山火事や洪水に見舞われたことから、多くの国々がこの宣言に賛同しました。

地球規模で気候変動対策を積極的に推進することが求められている中、農業分野では水田からのメタン排出削減が大きな課題となっています。水田からのメタン排出削減は気候変動対策の緩和策となりますが、緩和策が農家の方によって実行されるには農家の方にインセンティブを持ってもらうことが重要です。そのインセンティブとして国内外で炭素クレジットが注目されています。日本政府は国内でのJ-クレジットとともに、海外では日本と途上国等とのパートナー国間で構築するJCMを推進しています。

農業分野のJCMを主導する農林水産省は、JCMを活用した水田のメタン排出削減など非化石燃料由来のMRV方法論の開発やプロジェクト形成のための環境整備に着手しました。

本プラットフォームでは、民間企業、研究機関、行政機関の関係者間で広く情報交換・共有し、農業分野におけるJCMの活用に向けた取組みに協力していきます。

 

農業分野における二国間クレジット制度活用プラットフォームの参加者募集
https://www.jircas.go.jp/ja/program/20231115


※    JCM: Joint Crediting Mechanism(二国間クレジット制度)
パートナー国への優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策実施を通じ、パートナー国での温室効果ガス排出削減・吸収や持続可能な発展に貢献し、その貢献分を定量的に評価し、相当のクレジットを我が国が獲得することで、双方の国が決定する貢献(NDC)の達成に貢献する仕組み

※    MRV: Measurement, Reporting and Verification((温室効果ガス排出量の)測定、報告および検証)
温室効果ガス排出量の測定、報告および検証のことを指す

※    NDC: Nationally Determined Contribution(国が決定する貢献)
パリ協定において、すべての締約国が5年ごとに提出・更新する義務を負う温室効果ガス排出削減目標


(文責:農業分野における二国間クレジット制度活用プラットフォーム事務局)

 

二国間クレジット制度の基本概念

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