Pick Up

767. JIRCASマンゴー遺伝資源サイト英語版の公開

関連プログラム
情報

767. JIRCASマンゴー遺伝資源サイト英語版の公開

マンゴーは、世界でバナナ、パインアップルに次いで3番目に生産量の多い熱帯果樹で、世界中の熱帯・亜熱帯地域で栽培とされています。主要な産地であるアジアにおいても重要な換金作物ですが、それぞれの地域に応じた品種や栽培技術、高付加価値化等に関する研究開発の貢献の余地が大きいことが特徴です。

国際農研が熱帯・島嶼研究拠点(沖縄県石垣市)で保有するマンゴー遺伝資源の試験栽培で得られた情報については、2017年より国際農研のホームページを通じて国内の研究者、生産者や一般の消費者に情報を提供しています(JIRCASマンゴー遺伝資源サイト:https://www.jircas.go.jp/ja/database/mango/mango-top)。近年、国外からの当サイトへのアクセス・問い合わせが多くなり、またとくに品種特性情報や調査方法などの詳細を知りたいとの要望が国外の共同研究者からも寄せられていることから、国内向けの情報(石垣での栽培に特有な情報など)を除き、海外の方でも参考になると思われる情報を整理して英語版のサイトを公開しました(https://www.jircas.go.jp/en/database/mango/mango-top)。

国際農研の情報プログラムに位置付けられている熱帯作物資源プロジェクトでは情報・連携を通じた遺伝資源利用の高度化を目指しており、本英語版サイトの公開も国外への情報の提供・共有の一助となることに期待しております。


(参考情報)
国内保有マンゴー遺伝資源の多様性および品種特性、国際農林水産業研究成果情報(令和元年度)、https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2019_d02

Yamanaka S et al. (2019) Genetic diversity and relatedness of mango cultivars assessed by SSR markers Breeding Science, 69:332-344

熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との連携強化【熱帯作物資源プロジェクト】、https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c4

(文責:熱帯・島嶼研究拠点 山中愼介)

 

関連するページ