Pick Up

636. JIRCAS国際シンポジウム2022特設サイト公開

関連プログラム
食料 情報

 

636. JIRCAS国際シンポジウム2022特設サイト公開

2050年までに世界人口が100億人に増加すると予測される中、気候変動や生物多様性喪失を回避しつつ、誰も取り残さずに食料栄養安全保障を確保するための持続的な食料システムの在り方が問われています。こうした背景の中、「ブルーフード(魚介・海藻類を含む水産食品)」の重要性が注目されています。

水産食品は多様かつ様々な微量栄養素に富み、栄養源の多様化に貢献します。さらに漁業・養殖業は動物性タンパク質食品を生産する最も資源効率の高い手段であり、単位生産量当たりの炭素排出量を抑制することができます。持続的な食料システムの構築において、これまで以上に漁業・養殖業は重要な役割を果たすことが期待されています。

同時に、人類にとり、水産食品は健康な食生活に欠かせず文化的にも極めて重要であり、この中で小規模な漁業・養殖従業者は大きな役割を果たしています。国連は食料システム・生業・文化・環境において小規模漁業・養殖従事者が果たす役割に光を当てることによるポジティブな波及効果を期待して、2022年「零細漁業と養殖の国際年(The International Year of Artisanal Fisheries and Aquaculture)」と定めました。


毎年秋に開催されるJIRCAS国際シンポジウムは、2021年国連食料システムサミットと2022年零細漁業と養殖の国際年における議論を背景に、今年のテーマを「持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割」としました。シンポジウムは、持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割の重要性と、持続性と生産性向上を両立する科学技術イノベーション実装の現状と課題について、共通認識を形成し、国際共同研究の方向性についての意見交換の機会を提供します。


以下のリンクにてシンポジウム特設サイトが公開され、参加登録申し込み受付を開始いたしました。


JIRCAS国際シンポジウム2022
持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割
主催    国際農林水産業研究センター(国際農研;JIRCAS)
開催日    2022年11月22日(火)13:00~16:15、若手表彰(午前)との同日開催
場所    ハイブリッド(場所:一橋大学一橋講堂、会場人数は150名までを予定)
参加登録 https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2022/e20221122_jircas

(文責:食料プログラム 中島一雄、水産領域 宮田勉、情報広報室 金森紀仁、情報プログラム 飯山みゆき)
 

関連するページ