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602. JIRCAS-FFTCワークショップ「アジア太平洋地域におけるサトウキビ産業の未来に向けたサトウキビ研究の技術革新とネットワーク形成」の参加登録受付開始

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602. JIRCAS-FFTCワークショップ「アジア太平洋地域におけるサトウキビ産業の未来に向けたサトウキビ研究の技術革新とネットワーク形成」の参加登録受付開始


国際農研とアジア太平洋食糧肥料技術センターが共催するサトウキビワークショップの参加登録受付が始まりました。

サトウキビ(Saccharum spp. hybrid)は主要作物の1つであり、熱帯および亜熱帯地域において、本ワークショップの対象地域のアジア太平洋地域では主に小規模農家によって栽培されています。食料やエネルギーとして利用可能な大量のバイオマスを生産する経済的に重要な作物です。サトウキビから生産される砂糖や副産物の糖蜜は、バイオエタノールの原料としても利用され、茎から搾汁した後に残る繊維分であるバガスは発電に利用できます。さらに、サトウキビ副産物のバイオリファイナリーによって、多くの有用な化学物質と高付加価値製品を生産することが期待されています。

サトウキビの育種には長い時間がかかり、交配から新しい品種のリリースまでの全過程は通常10年以上かかります。そのためサトウキビの育種家は、10年以上先のサトウキビ生産と産業のあるべき姿をできる限り明瞭に思い浮かべる必要がありますが、これは簡単なことではありません。

本ワークショップでは、製糖工場の副産物の新しい利用技術を紹介します。また、サトウキビとその野生種(Saccharum spontaneum)の種間雑種やサトウキビとその近縁の遺伝資源であるエリアンサス(Erianthus)との属間雑種を利用した、多用途利用に適した新しいサトウキビ品種の開発について紹介します。さらに、対象地域におけるサトウキビ生産と産業の具体的なニーズと課題を抽出し、将来のサトウキビ産業のための新しい品種を生み出す育種の方向性について議論します。

国際農研では石垣に位置する熱帯・島嶼研究拠点において、サトウキビ研究を行うとともに、タイやフィリピンで共同研究を行っています。また2018年10月には、国際甘蔗糖技術者会議(International Society of Sugar Cane Technologists, ISSCT)の遺伝資源育種分野と分子生物学分野の合同ワークショップを沖縄で共催しました。国際農研のこれまでのサトウキビの共同研究やネットワークを生かして、ワークショップを企画しました。是非、以下のリンクからお申込みください。

 

「アジア太平洋地域におけるサトウキビ産業の未来に向けたサトウキビ研究の技術革新とネットワーク形成」
日時:2022年9月15日(木)10:30 ~ 16:30
主催:国際農林水産業研究センター・アジア太平洋食糧肥料技術センター 
後援:カセサート大学

プログラム・登録サイト(登録締め切りは9月14日(水) 17:00) 
英語:https://km.fftc.org.tw/workshop/6
JIRCASサイト
日) https://www.jircas.go.jp/ja/workshop/2022/e20220915
英) https://www.jircas.go.jp/en/workshop/2022/e20220915

(文責:情報広報室 安藤象太郎)

 

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