550. 世界環境デー Only One Earth（かけがえのない地球）

週末日曜日、6月5日は世界環境デーです。これは、1972年6月5日から16日にかけてスウェーデンのストックホルムにて開催された「国連人間環境会議」を記念し、日本の提案を受けて国連が制定しました、世界環境デーは、1974年に『Only One Earth（かけがえのない地球）』をテーマとして開始しました。今年はちょうど国連人間環境会議から50年目にあたります。そして、2022年世界環境デーは、最初の時のテーマと同じく「Only One Earth」となっています。

6月2、3日にハイレベル会議「ストックホルム+50：すべての人の繁栄のための健全な地球－私たちの責任と機会」が開催されています。ストックホルム+50では、1972 年の人間環境宣言*にある原則を強化し、すべての人々の繁栄、そして健全な地球のために、以下の行動を促しています。

• 革新的な資金調達と能力開発の機会を探り、解決策を広め、既存の構造を再検討することにより、持続可能で包括的、平和的、かつジェンダーに配慮した未来のための公約を実施する。
• 人類・地球の繁栄に及ぼすパンデミックの悪影響から回復し、前進するために必要な分野横断的な行動を推進する。
• 経済の新たな指標を再考することを含め、ネット・ゼロ、汚染ゼロ、ネーチャーポジティブな世界経済に移行するための政策とパートナーシップを推進する。
• 若者の声を強化し、現在および将来の世代の福利がすべての議論の中核となるようにする。
• システム変革を推進するために、企業による革新的で大胆な行動を支援し協力する。

さらに、ストックホルム+50では、会議開催以降も続く健全な地球に向けた道しるべとして、5つの『R』に着目しています。それは、「未来の再想像（Reimagine）」、「環境・生態系の再生（Regeneration）」「グリーンの復興（Recovery）」「資源の使用と開発の再バランス（Rebalance）」「再活性化と再生（Renewal）」で、その進捗を測定するのに役立つとしています。

*人間環境宣言：
国連人間環境会議において、人間環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則が必要であると考え、宣言されました。

人間環境宣言（日本語）
https://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-02/ref_03.pdf

Stockholm Declaration (Eng)
https://wedocs.unep.org/bitstream/handle/20.500.11822/29567/ELGP1StockD…

（参考）
Stockholm+50 (UNEP)
https://www.stockholm50.global/
Stockholm+50 overview
https://wedocs.unep.org/bitstream/handle/20.500.11822/37743/SAP.pdf?seq…
環境省：環境の日及び環境月間
https://www.env.go.jp/guide/envdm/index.html

（文責：情報広報室　金森　紀仁）