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423. プロジェクト紹介:熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との連携強化(熱帯作物資源)

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423. プロジェクト紹介:熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との連携強化(熱帯作物資源)

国際農研はサトウキビ、インド型イネ、熱帯果樹、ブラキアリア(熱帯性の牧草)の遺伝資源を多数保有しています。これら熱帯性作物は、生産地域における食料、栄養源、エネルギー源、換金作物、および飼料として重要な役割を果たしています。地球規模の気候変動が懸念される中、これら熱帯性作物の持続的な安定生産は喫緊の課題です。また、熱帯性作物およびその栽培普及技術の導入は、国内における温暖化対策の一つとしても期待され、産地の拡大や食材・栄養源の多様化に貢献するとともに、農林水産省が推進する『みどりの食料システム戦略』における「アジアモンスーン地域の持続可能な食料システム開発」や「品種開発力の強化における遺伝資源利活用の促進」にも資すると考えられます。

国際農研は沖縄県石垣市(石垣島)に熱帯・島嶼研究拠点を有しており、海外で実施する研究の現場にも類似した気候や環境にあります。熱帯性作物の栽培環境での実証研究と併せて、温室や実験室における詳細な試験が可能であり、開発途上地域との密接な協力連携や国内の南西諸島を主とする地域の農業に貢献できる研究環境が特徴です。

本プロジェクト「熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との連携強化【熱帯作物資源】」では、国際農研が有する多様で豊富な熱帯性作物の遺伝資源や熱帯・島嶼研究拠点の地理的優位性を生かし、各々の作物に対する国内外の問題や研究ニーズを踏まえ、戦略的な遺伝資源情報の整備、育種技術や品種・育種素材の開発、栽培普及技術の開発を進めます。さらに、これらの情報・技術の共有・提供により、熱帯性作物遺伝資源利用の高度化に向けた国内外研究機関とのネットワーク形成に繋がる連携強化を目指します。そのために、各作物種を横断するかたちで設定した下記の研究課題を実施します。

  • 遺伝資源および多様性情報の整備とその利用促進に向けた連携構築
  • 遺伝資源の特性評価技術の開発および特性機能の解析
  • 遺伝資源を利用した新規品種・育種素材開発ならびに利用普及に向けた栽培技術の開発
  • 遺伝資源の利活用促進に向けた国内連携

 

参考情報等

C4熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との連携強化
https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c4

Pick Up 7. イネ遺伝資源に関する国際共同研究体制の必要性
https://www.jircas.go.jp/ja/program/program_d/blog/20200325_0

Pick Up 13. 熱帯・島嶼研究拠点@石垣島における熱帯果樹研究
https://www.jircas.go.jp/ja/program/program_d/blog/20200409

(文責:熱帯・島嶼研究拠点 山中愼介)