国際甘蔗糖技術者会議(International Society of Sugar Cane Technologists, ISSCT)は、サトウキビ研究者だけでなく製糖工場関係者等も含む国際的なサトウキビ研究組織であり、3年に1回全体会議を開催しています。全体会議の間に各分野のワークショップを開催しており、遺伝資源育種分野と分子生物学分野の合同ワークショップが、2018年10月22日~26日に沖縄科学技術大学院大学で開催されました。国際農研は、沖縄県農業研究センター、農研機構九州沖縄農業研究センターとともにワークショップを共催し、ワークショップの運営において中心的な役割を担いました(https://issct2018.okinawa/)。 

今回のワークショップには、20の国および地域から計113名の研究者が参加し、41題の口頭発表と18題のポスター発表が行われました。遺伝資源育種分野では、遺伝的基盤の狭さに起因するサトウキビ生産性改良停滞の打破および不良環境適応性の更なる改良に向けて、サトウキビ野生種やエリアンサス等の近縁属遺伝資源の利用可能性やゲノミックセレクション等を利用した育種技術開発の重要性が議論されました。分子生物学分野では、近年ブラジルで遺伝子組換え品種が登録されたことから、各国の研究の現状や展望、実用化に向けた課題などが議論されました。

さらに、寺島義文主任研究員による口頭発表「サトウキビとエリアンサスの属間雑種の特性(Characteristics of intergeneric hybrids between Saccharum spp. Hybrid and Erianthus arundinaceus)」が若手研究者の最優秀発表賞に選ばれました。

写真1 ワークショップ参加者による集合写真

写真2 寺島義文主任研究員による口頭発表