沖縄県石垣市に所在する熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、熱研の研究活動の一端を分かり易く市民のみなさまに紹介し、研究活動を理解していただくとともに研究情報が市民のみなさまの生活の一助になることを期待し、熱研市民公開講座を開催しています。2007年5月に初めて開催した熱研市民公開講座も、今回で45回目となりました。

今回の「果樹の品種育成 ~パッションフルーツ新品種『サニーシャイン』~」では、果樹の品種改良のための基礎知識としての品種育成方法、最近取り組んでいるパッションフルーツの基本情報、熱研で育成したパッションフルーツ新品種「サニーシャイン」の特性、今後の品種改良の展望などについて説明いたしました。また、農家のみなさまに栽培してもらっている熱研発のパパイヤ品種「石垣珊瑚」と「石垣ワンダラス」についても説明いたしました。さらに、新品種「サニーシャイン」については、農家での試験栽培により詳細な広域適用性や特性の評価を実施中との説明もありました。参加した石垣市民62人との質疑応答や意見交換では、新品種「サニーシャイン」の栽培土壌の酸性度、苗販売、苗分譲・試験栽培、栽培・仕立て方、酸度・糖度、栽培時期、パッションフルーツ実生の取扱、パッションフルーツの栄養価などについて、活発な質問や意見をいただきました。また、開会前や終了後の会場では講師や熱研職員へ事前・追加質問をする参加者もおり、パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」についての情報提供の良い機会になりました。これからも、熱研発の品種が石垣市内の熱帯果樹生産農家の生産活動に貢献することを期待しています。

今後とも、熱研の発信する研究情報などが市民のみなさまのために役立つことを希望しております。

なお、下記のとおり、報道されました。

  1. 八重山日報2018年9月19日朝刊第6面「新品種の今後を展望 熱研市民講座」
第45回熱研市民公開講座にて熱心に聴講する市民

第45回熱研市民公開講座にて熱心に聴講する市民

パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」の特徴や栽培方法について活発に質問する市民

パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」の特徴や栽培方法について活発に質問する市民