熱帯・島嶼研究拠点の杉本明特別研究員が、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)を受賞しました。
- 受賞研究業績名:
地域振興に必要なサトウキビ新技術の提案と新優良品種の開発
- 受賞の内容:
生産環境が厳しく、圃場面積の小さな南西諸島では、基幹的活動であるサトウキビ・畜産業の安定と他の高付加価値型経済活動との連携による富の創造が何よりも重要です。今回の受賞はそのために重要な、干ばつ等の厳しい環境条件下でのサトウキビの省力・節資源型安定生産技術、他の経済活動との連携強化に必要な収穫期間の大幅拡張技術等、サトウキビ産業の安定性と柔軟性向上に必要なサトウキビ生産技術の提案とその基礎となる品種の開発が評価されたものです。
本年度の文部科学省主催の表彰式は、東日本大震災の影響により中止となりましたので、5月9日JIRCAS本部において、表彰状の授与及び記念講演会を開催しました。
文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)受賞特別講演会(於:熱帯・島嶼研究拠点 平成23年6月24日)
熱帯・島嶼研究拠点(熱研)の杉本明特別研究員が、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)を受賞しました。受賞に際しまして、特別講演会を6月24日に開催しました。
受賞のタイトルは、「地域振興に必要なサトウキビ新技術の提案と新品種の開発」で、特別講演会では、「南西諸島の振興に貢献するためにサトウキビはどう変われば良いのだろう」をテーマに話してもらいました。
内容は、
- 南西諸島における経済の基幹的作物であるサトウキビの当地域への持続的な振興に対する貢献について
- 現在のサトウキビ生産・サトウキビ産業の問題点を摘出し、問題の克服、地域の振興に貢献するために必要な生産・利用技術の方向を検討し、あるべき生産技術の提案について
- 新技術に必要なサトウキビ新品種の開発について
等でした。
会場には八重山地域の行政機関、サトウキビ・製糖関係者11名の出席もあり、出席者は、35名でした。講演後には、多くの質疑応答があり、盛会に終わりました。