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196. 多様性の喪失とCOVID-19

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何百年にもわたる搾取的な人類活動の拡大は、地球化学・生物科学・人類の観点からの多様性を脅かし、結果としてコロナウイルスをはじめとする感染症を引き起こしています。パンデミックは、我々の社会が、進展するグローバル化・都市化・産業的畜産システム・非持続的な農業・自然資源の搾取、を通じ、地球の自律的システムを破壊していることを示しました。多様性の喪失は、新たなパンデミックが発生する条件を生み出しています。

Science of the Total Environment誌に掲載された論文は、COVID-19のような感染症の発現を、人類・生物学的・地球化学上の多様性喪失に起因するとし、将来の世界的感染症を回避するために、多様性保全と、そのための異分野連携科学の必要性を訴えました。

国際農研では、異分野連携アプローチに基づき、開発途上国における自然資源管理農業生産性の持続的向上に貢献する技術開発を行うことによって、環境保全への貢献を目指しています。

 

参考文献

Roberto Cazzolla Gatti et al. Diversity lost: COVID-19 as a phenomenon of the total environment, Science of The Total Environment (2020). https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969720375458

(文責:研究戦略室 飯山みゆき)