Pick Up

114. JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップの開催

関連プログラム
情報収集分析

2020年9月18日、日本時間の10:00-17:30にかけて、JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップと題する国際ワークショップをweb会議で開催します。このワークショップは国際農林水産業研究センター(国際農研:JIRCAS)と台湾にあるアジア太平洋食糧肥料技術センター(FFTC)の共同主催で行われます。

イネのいもち病は、毎年イネ栽培面積の1%に影響をあたえ、その被害額は毎年20億米ドルにも及ぶと推定されており、長年多くの研究が行われてきました。最近では分子生物学的アプローチによりいもち病菌レースの病原性やイネ品種の抵抗性発現のメカニズムも明らかになってきていますが、必ずしも現場の防除技術とつながったものでなく、その成果の応用にはさらに多くの時間が必要です。

そこで国際農研は、2016年よりアジア、アフリカの開発途上地域の研究者とともに、病理学や育種学研究の基本となる判別システムの開発普及を図る研究プロジェクト「イネの安定生産のためのいもち病研究ネットワーク:Blast Research Network for Stable Rice Production」を発足させました。

この間、(1)判別システムの開発、(2)いもち病菌レースの世界的変異、(3)イネ遺伝資源の抵抗性変異の解明、(4)判別品種群の開発、(5)判別システムと新規抵抗性遺伝子を用いた品種の遺伝的改良、等を進めてきました。

本ワークショップでは、これら情報、手法、材料を用いて農家現場や病害に直面する研究者に対応し、安定的な防除技術開発の方向性について議論を進めたいと考えています。

詳細については、国際農研ホームページ(https://www.jircas.go.jp/ja/workshop/2020/e20200918)、参加申し込みについては(2020年9月11日締め切り)以下のサイト(https://www.jircas.go.jp/ja/form/jircas-fftc)を参照してください。

(文責:熱帯・島嶼研究拠点 福田善通)

関連するページ