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103. Science: グローバル食料安全保障への新型コロナウイルス感染症リスク

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2020年7月31日、国際食糧政策研究所(IFPRI)研究者らは、Science誌にて、「グローバル食料安全保障への新型コロナウイルス感染症(COVID-19)リスク」論考を発表しました。

COVID-19パンデミックの進展につれ、ウイルスを抑止する必要性と世界の貧困層・飢餓人口に破滅的な影響をもたらす経済・食料安全保障危機回避の必要性の間でバランスをとることの難しさが浮かび上がっています。これまでのところ、深刻な食料不足はまだ起こっていませんが、農業・食料市場は移動規制による労働不足や、レストランや学校閉鎖・所得喪失による需要シフトに直面しています。パンデミックは、アベイラビリティ、アクセス、ユティライゼーション、スタビリティ、という食料安全保障の4本柱のすべてに影響を与えています。COVID-19は、とりわけ食料へのアクセスに大きな影響を与えています。本論説では、COVID-19が食料安全保障にもたらした脅威を明らかにし、グローバルな医療危機がグローバルな食料危機へとエスカレートするのを防ぐために政治家が考慮しなければならない対応について論じます。

 

参考文献

David Laborde, Will Martin, Johan Swinnen, Rob Vos COVID-19 risks to global food security. Science  31 Jul 2020: Vol. 369, Issue 6503, pp. 500-502. DOI: 10.1126/science.abc4765

(文責:研究戦略室 飯山みゆき)

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