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1534. 強まりつつあるエルニーニョと世界各地の異常気象リスク
1534. 強まりつつあるエルニーニョ現象と世界各地の異常気象リスク
世界気象機関(WMO)は、熱帯太平洋においてエルニーニョ現象が発達しており、2026年後半にかけて強いエルニーニョとなる可能性が高いと発表しています。これに伴い、高温、干ばつ、大雨などの異常気象リスクが世界各地で高まることが予測されています。WMOは、季節予報や早期警報の活用を通じて、各国に対し防災・適応対策の強化を呼びかけています。
WMOが公表した「Global Seasonal Climate Update for July–September 2026」によれば、2026年7~9月期には中央・東部赤道太平洋の海面水温偏差が約2℃に達し、強いエルニーニョが形成される可能性が示されています。複数の気候モデルが同様の傾向を示しており、予測の信頼度は高いとされています。また、同期間にはインド洋で正のインド洋ダイポール(IOD)の発達、大西洋熱帯域での高い海面水温の継続も見込まれており、これらの海洋要因が複合的に作用することで、地域ごとの気候への影響が強まる可能性が指摘されています。
同報告によれば、気温は北アフリカ、南ヨーロッパ、アラビア半島、インド亜大陸、東アジア、中米・カリブ海地域、南米、南部アフリカなど広範囲で平年より高温となる可能性が高いとされています。一方、降水量については、典型的な強いエルニーニョ時のパターンとして、インド亜大陸、オーストラリア、中米南部、アフリカの角地域などで少雨傾向、赤道太平洋東部、西部北米、ギニア湾沿岸、南ヨーロッパなどで多雨傾向が予測されています。
これらの気温・降水パターンの変化は、水資源管理、防災、農業、保健分野などに幅広い影響を及ぼす可能性があり、今後数か月間の気候動向を注視し、各分野での対応を検討することが重要と考えられます。
(参考文献)
World Meteorological Organization (2026), Global Seasonal Climate Update for July–September 2026
https://wmo.int/media/update/global-seasonal-climate-update-july-august…
(文責:戦略統括室 飯山みゆき)