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1340. グローバルサウスのための国際科学技術イノベーション

1340. グローバルサウスのための国際科学技術イノベーション
今日、科学技術イノベーションは、人間生活のあらゆる分野においてますます重要になっています。科学技術が急速に進歩するにつれ、一部の発展途上国は発展段階を飛躍的に前進させる機会を捉えつつあります。しかし、他の多くの国々にとって、この急速に変化する状況は大きな課題をもたらしています。特に、ガバナンスの問題や、効果的なイノベーションと適応への取り組みが顕著なグローバルサウスにおいては顕著です。これらの課題をさらに複雑にしているのは、先進国と発展途上国の間で技術アクセスに依然として大きな格差が存在することです。これは主に、技術力の差と、技術を広く普及させるためのガバナンス体制の不十分さに起因しています。
9月16日「グローバルサウスのための国際科学技術イノベーションデー」は、科学技術イノベーションの推進が、「誰一人取り残さない」持続可能な開発目標(SDGs)の達成だけでなく、より公平で参加型、そして包摂的な世界の創造に不可欠であることを再確認する機会を提供します。
経済、社会、環境の分極化が顕著な世界において、そして多国間で合意されたSDGsの達成に対する広範な無関心が蔓延する中、多くの開発途上国にとって持続可能な開発の達成はますます困難な課題となっています。2030年までにSDGsを達成するには、貧困、不平等、気候変動、パンデミックといった複雑な地球規模の課題に対処するための広範な研究開発(R&D)の取り組みが必要です。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)