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1322. AGRA総裁 アリス・ルウェザ氏特別セミナー

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1322. AGRA総裁 アリス・ルウェザ氏特別セミナー

 

令和7年8月22日 (金)、神奈川県横浜市のTKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいにて、アフリカ緑の革命のための同盟 (AGRA) 総裁 アリス・ルウェザ (Ms. Alice Ruhweza) 氏を迎え、特別セミナー『アフリカにおける気候変動に強靭な農業食料システムの構築 ― 科学と官民連携の役割』を開催します。国際農研主催、AGRAならびに国際協力機構 (JICA) 共催により、第9回アフリカ開発会議 (TICAD9) 開催に合わせて企画された本セミナーは、気候変動が深刻化するアフリカ農業の持続可能な発展に向けた重要な機会となります。

 

【背景と目的 】

アフリカの農業は、発展途上地域の中でも最大の土地面積を誇り、若い世代が多数を占め、農業部門は最も急速に成長しています。一方、過去数十年間、作物収量の向上は停滞し、食料輸入への依存度が発展途上国地域内でも最も高くなっています。この背景として、もともとの土壌の肥沃度が低いことに加え、農業投入資材の不十分かつ非効率的な投入が相まっていることが原因と指摘されています。人口増加に伴い土壌劣化と森林破壊が進むことで、アフリカの農業食料システムが気候変動を促進する要因に転じ、結果としてショックに対する脆弱性を高めるという悪循環が生じています。


今日、気候変動がますます深刻化する中、アフリカ農業は、2050年までに倍増すると予測される人口増加を養うという困難な課題に直面しています。作物生産性の停滞を規定する制約を克服するための介入を通じて、気候変動に強靭な農業食料システムを構築することが、かつてないほど求められています。実際、科学的エビデンスに基づいた介入を通じ、小規模農家の持つ自然資本と人的資本の潜在能力を特定できれば、アフリカ大陸は活気ある市場へと変貌を遂げることができるでしょう。これらの機会を実現するには、小規模農家が健全な土壌と強靭な作物によって生産性を向上させ、官民連携を通じて急成長する農業市場へのアクセスを獲得できるような環境整備が喫緊の課題です。

AGRA(旧称:アフリカ緑の革命同盟)はアフリカ小規模農家の所得向上、生活の質向上、そして食料安全保障の向上を支援する農業イノベーションの拡大をミッションとするアフリカの機関です。本特別セミナーでは、AGRA総裁のルウェザ氏をお迎えし、開発、研究、民間セクターの日本のパートナーとAGRAが連携可能な分野について特定し、アフリカにおける気候変動に強い農業食料システムの構築の戦略について議論します。

 

【開催概要】AGRA総裁 アリス・ルウェザ氏 特別セミナー:アフリカにおける気候変動に強靭な農業食料システムの構築― 科学と官民連携の役割
1. 開催日時: 令和7年8月22日(金) 12:15~13:45 (会場受付11:30より)
2. 開催場所:TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい ホールD
 (神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル)
3. 開催方法:対面開催のみ、登録申し込み先着順 (定員150名)
4. 主  催:国際農研
5. 共  催:AGRA、JICA
6. 申込方法:
国際農研のホームページからお申し込み下さい。
日本語:https://www.jircas.go.jp/ja/event/2025/e20250822
英 語:https://www.jircas.go.jp/en/event/2025/e20250822
(申込締切: 令和7年8月21日(木) 17:00)
7. 使用言語:日本語・英語 (同時通訳あり)
8. 参加費:無料 (どなたでも参加できます)

 

【プログラム】※若干変更となる場合があります
12:15-12:20    開会挨拶      山口 博之 国際協力機構 (JICA) 上級審議役
12:20-12:25    AGRA総裁の紹介    天目石慎二郎 アフリカの稲作振興のための共同体(CARD)事務局
12:25-12:40    AGRA総裁による基調講演    Ms. Alice Ruhweza, AGRA総裁
12:40-12:45    質疑応答    
12:45-13:15    日本のパートナーによるアフリカ気候変動に強靭な農業食料システム構築への貢献分野紹介
  浅沼修一 国際協力機構 (JICA) 経済開発部特別顧問
  辻本泰弘 国際農研(JIRCAS)プロジェクトリーダー アフリカ稲作システム
  中村 智史 国際農研(JIRCAS)プロジェクトリーダー アフリカ畑作システム
  Mr. Norbert.Pons 最高経営責任者(CEO)Agro Solutions
13:15-13:40    AGRA総裁との対話セッション    Ms. Ruhweza and Speakers
13:40-13:45    閉会挨拶      小山 修 国際農研 理事長


【アリス・ルウェザ氏の略歴】
ウィスコンシン大学で農業・応用経済学の修士号、マケレレ大学で社会科学の学士号を取得。コンサベーション・インターナショナル、世界自然保護基金 (WWF)、国連開発計画 (UNDP) 等において、アフリカ大陸全体の持続可能性に関するアジェンダの策定に向けた政策立案・資金調達を実現し、持続可能な開発、人材育成、地域社会との連携に幅広い経験を有する。2025年3月1日にAGRA総裁に就任

 

 

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