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1190. 連絡拠点だより:春節のお供え餅

1190. 連絡拠点だより:春節のお供え餅
2025年1月29日は春節でした。春節は中国における旧暦のお正月で、タイでもお祝いします。タイ語ではトゥルッチーン(ตรุษจีน)と言います。春節ではお供え餅としてもち米粉を蒸したお餅が食べられます。
タイには「正月」がいくつかあり、地域や民族、宗教によって異なります。正月の中でも盛大なのは3つあり、新暦の新年(1月1日)、タイ正月(ソンクラーン、4月13〜15日)、そして春節(中国の旧正月)です。
春節は中国の旧暦に基づいているので毎年日にちが変わりますが、今年は1月29日でした。タイには華僑など中国にルーツを持つ人も多く、毎年春節を祝うイベントが各地で開催されています。
春節の2日前に大掃除を終わらせてお供え物の買い出しをするそうです。お供えはカノムケン(ขนมเข่ง)(バナナの葉のカップに入れた甘い蒸し餅)、カノムティアン(ขนมเทียน)(バナナの葉で三角に包んだちまき)、その他には金銀の紙などが供えられます。
今回、お供えの餅のカノムケンとカノムティアンが街中で売られていたので、購入して食べ比べてみました。
カノムケン(カノム=お菓子、ケン=かご)
カノムケン「かごに入った菓子」を表していて、バナナの葉で作った容器(かご)に入ったお餅です。真ん中に赤い点を付けてあるのが特徴なので、見かけたらすぐに分かります。味は程よい甘さで食感はもちもちしています。葉っぱの香りも付いて、まさに子供の日に食べるちまきの味でした。外観はういろうみたいです。固くなっても電子レンジにかければ、つきたて餅のように伸びます。
カノムティアン(カノム=お菓子、ティアン=ろうそく)
カノムティアンは「ろうそく菓子」と呼ばれるお菓子で、バナナの葉で包まれていて三角形をしています。お餅の中には甘い(サイワーン)具材や塩味のある(サイケム)具材があり、この2種類が一緒に売られていました。具材は様々なようですが、今回食べてのはサイワーンの中身ココナッツパウダーが砂糖で甘く味付けされたものでしたが、塩味のあるほうは何かよく分かりませんでした。
(文責:東南アジア連絡拠点代表 金森紀仁)