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793. 6月7日は世界食品安全デー

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793. 6月7日は世界食品安全デー

6月7日は、2018年の国連総会で採択された「世界食品安全デー(World Food Safety Day)」です。食の安全(Food Safety)は食料安全保障(Food Security)とは異なる概念ですが、関連はあります。ざっくり言うと、食料安全保障は人々が適切に食べることができること、食の安全は食べるものが汚染されていないことです。安全でなければ、それは食料とは呼べません。

以下は世界食品安全デーのウェブサイトを参照したものです。

食中毒の発生件数は年間6億件と推定されています。有害な細菌、ウイルス、寄生虫、化学物質を含む食品によって引き起こされる可能性のある病気は200以上にのぼります。安全でない食品は人間の健康と経済に対する脅威であり、特に女性や子供、紛争の影響を受ける人々、移民など、弱者に大きな影響を与えています。世界中で毎年推定42万人、5歳未満の子どもに限ると年間12万5千人が汚染された食品を食べたことで死亡していると言われます。

6 月 7 日の世界食品安全デーは、食品由来のリスクの予防、検出、管理に対する注目を集め、行動を促すことを目的としており、それによって食料安全保障、人間の健康、経済的繁栄、農業、市場アクセス、観光、持続可能な開発に貢献します。 世界保健機関 (WHO) と国連食糧農業機関 (FAO) は、加盟国およびその他の関連組織と協力し世界食品安全デーを推進しています。 この国際デーは、私たちが食べる食品の安全性を確保し、食品の安全性を公的アジェンダの主流にし、世界規模で食中毒を軽減する取り組みを強化する機会です。

食品の安全性は、生産から収穫、加工、保管、流通、調理、消費に至るまで、フードチェーンのあらゆる段階で確保される必要があります。食の安全は、政府、生産者、消費者の間で共有される責任であり、消費する食品が安全で健康に害をもたらさないものであるために、誰もが果たすべき役割があります。

 

(参考文献)

United Nations (2023) World Food Safety Day 7 June. https://www.un.org/en/observances/food-safety-day,  Accessed on May 31, 2023.

(文責:情報広報室 白鳥佐紀子)

 

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