Pick Up

281. アースデイに考える:世界を救う奇跡の作物 ―キヌアの可能性

関連プログラム
情報

 

毎年4月22日は、地球の日(アースデイ)。地球環境について考える日として提案された、国際的な記念日です。国際農研は、世界の地球環境問題、食料問題の解決を目指した研究活動に取り組んでいます。

気候変動による干ばつと砂漠化、そして食料・栄養問題への貢献(SDGs2, 15)が期待される国際農研の研究の取り組みの一つが、キヌアの研究です。

キヌアは、栄養価がとても優れた穀物であるため、スーパーフードとして話題になっています。実は、優れているのはそれだけではありません。他の作物が育つことが出来ない過酷な環境条件(ボリビアのウユニ塩湖周辺などの年間降水量200 mm以下の乾燥と土壌の塩分濃度が高い地域)でも栽培できる、まさに”奇跡”の作物です。

キヌアの持つ”奇跡”の可能性を、研究を通して世界の乾燥地域に適応させることを目指して、国際農研は、ボリビアおよび国内の研究機関との国際共同研究を行っています。

動画では、ウユニ塩湖周辺で力強く美しく育つキヌアの栽培風景と合わせて、ボリビアでの国際共同研究の取り組みの様子を紹介します。 

参考文献
令和3年度国際農研一般公開

(文責:生物資源・利用領域 永利友佳理)

関連するページ