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276. 肥料のムダをなくし地球を健康にしよう!

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ヒトが生きるために食べる農作物、大きくするには肥料が必要です。肥料には作物の成長に必要な窒素が入っています。また生き物は呼吸をしますが、空気の78%は窒素でできています。つまり、ヒトが生きるためには窒素が必要なのです。


その一方で、まいた窒素肥料(アンモニアの形)を作物が全部利用してくれればいいのですが、実はまいた窒素肥料の約50%しか作物に行き渡りません。あとの半分はどうなるのでしょうか? 土壌微生物の「硝化(しょうか)」により、アンモニアが「硝酸(しょうさん)」に変わり土壌粒子から離れてしまうのです。そして、農地から流れ出た硝酸は地下水を汚染してしまいます。さらに硝酸は二酸化炭素の310倍もの温室効果を持つ「一酸化二窒素」の形で大気に放出されてしまいます。

この多すぎる硝化による「窒素肥料のムダ」と「地球規模での環境問題」を私たちはどうやって止めたらよいのでしょうか?

国際農研は、作物自身の硝化をおさえる力に着目し、硝化をおさえる物質(薬)を作物から探しています。この研究を通じ、世界で最も作られている作物であるトウモロコシを対象に、環境にやさしいスーパートウモロコシの開発を目指しています。

ヒトと肥料の繋がり、硝化について、硝化をおさえる技術など、より詳しくは、動画をご覧ください。

参考文献 
令和3年度国際農研一般公開
https://www.jircas.go.jp/ja/event/2021/openhouse

(文責:生物資源・利用領域 大髙 潤之介)