パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」説明・試食会(7月11日)の開催報告

熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」を育成いたしました。現地調査も終えましたので、品種として登録される予定です。この機会に、熱帯果樹の生産に関わる関係者向けにパッションフルーツ新品種「サニーシャイン」説明・試食会を7月11日(火)に開催いたしました。

熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、世界の熱帯・亜熱帯等の開発途上地域において農業の持続性や農産物の安定生産等に寄与する研究を行っています。また、これらの研究活動を通して、国内農業、特に南西諸島等の亜熱帯地域に適した熱帯作物の育種も行っています。

この度、熱研ではパッションフルーツ新品種「サニーシャイン」を育成いたしました。同品種は、平成28年3月28日に品種登録出願(第30972号)し、平成28年6月28日に出願公表(農林水産省告示第千三百六十四号)されました。現地調査も終えましたので、品種として登録される予定です。この機会に、熱帯果樹の生産に関わる関係者向けにパッションフルーツ新品種「サニーシャイン」説明・試食会を7月11日(火)に開催いたしました。

同説明・試食会には沖縄県内の行政機関、研究機関、普及機関、パッションフルーツ生産農家、農業生産法人、報道機関などから32名の参加がありました。参加者は新品種の特性・特徴を理解するために熱心に説明を聴講し、育成者代表との質疑応答も非常に活発でした。試食や新品種展示圃見学の後での質疑応答では、特に新品種の特性(収穫直後でも果実酸度が低いこと、収穫ピークが約1カ月遅れること)については、利用価値が高いとの認識を参加者で共有できました。今後は、参加者のご意見やご提言を参考にして、新品種の普及や広報活動に努める予定です。苗については、種苗会社より将来販売される見込みですが、当分の間は試験栽培同意書による試験的な提供のみになっています。  

なお、下記のとおり、報道されました。

  1. 日本放送協会(NHK)テレビ総合放送 7月11日(火)夜8時45分「ニュース845沖縄」
  2. 八重山毎日新聞2017年7月12日朝刊第8面「新品種「サニーシャイン」パッションフルーツ 熱研 普及の起爆剤に期待」 http://www.y-mainichi.co.jp/news/31923/
  3. 琉球新報2017年7月12日朝刊第5面「パッションフルーツ新種 酸味少ない「サニーシャイン」石垣で育成 生産増へ」 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-533067.html
  4. 石垣ケーブルテレビ2017年7月17日(月)夜7時30分ニュース番組「ICTやえやまナウ」
  5. 沖縄タイムス2017年8月8日朝刊第23面「石垣で新品種の試食会 パッションフルーツ比較」
    http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/125376

パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」

パッションフルーツ新品種「サニーシャイン」

熱心に説明を聴講する参加者

試食を楽しむ参加者

試験栽培への積極的な協力を申し出るパッションフルーツ生産農家

新品種展示圃でも活発な質疑応答

新品種の特性を活かした利用を提言する普及機関関係者

終了後も続いた報道機関との質疑応答

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