研究成果情報

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国際農林水産業研究センターにおける研究成果のうち、成果が特に顕著で、広く利用を図ることが望ましいと考えられる成果を要約してご紹介しています。
年度ごとの国際農林水産業研究成果情報はこちら

  • 2006 トウモロコシの乾燥・高温ストレス応答性遺伝子発現を制御する転写因子ZmDREB2Aを用いた環境ストレス耐性植物の作出

    シロイヌナズナのDREB2A遺伝子は植物の乾燥と高温の両方のストレス耐性の獲得に働くが、合成されたままでは活性を示さず翻訳後の活性化を必要とする。これに対して、トウモロコシZmDREB2Aタンパク質は活性化を必要とせず、ストレスによるmRNAのスプライシングによって機能が調節されていた。スプライシング後のZmDREB2A cDNAを導入した植物では、乾燥と高温ストレスに対して高いレベルの耐性を示した。

  • 2006 イネの鉄過剰耐性・亜鉛欠乏耐性の簡易検定法

    通常の水耕液に低濃度の寒天を添加することにより、急激なpH変化を抑制し、酸化還元電位の低下も再現でき、鉄過剰、あるいは亜鉛欠乏などの問題土壌に対するイネ品種簡易耐性検定における精度を向上することができる。

  • 2006 ブラジルにおけるダイズさび病菌の宿主

    アジア型ダイズさび病菌Phakopsora pachyrhizi)にとって最も感受性の高い宿主はダイズツルマメクズで、次いで、Neonotonia wightiiインゲンヒメノアズキライマメが高い。これらのうち、ブラジルでは野良生えのダイズや冬季潅漑栽培ダイズ、クズおよびN. wightiiが本病の伝染源として注意を要する。

  • 2006 西アフリカ・サヘル帯へ導入可能なササゲ品種

    西アフリカ起源のササゲ遺伝資源からサヘル帯に導入可能な子実・飼料生産兼用品種を選定した。選定した品種は農民が栽培している品種より子実生産能力に優れ、密植によりさらにその生産量が高まる。

  • 2006 西アフリカ・サヘル帯における作物残渣還元と化学肥料施用およびササゲとの輪作によるトウジンビエ生産量と土壌有機物の持続的向上

     西アフリカ・サヘル帯においては、トウジンビエ残渣還元化学肥料施用を組み合わせた肥培管理を行うことにより、砂質土壌に有機物が蓄積し、トウジンビエの生産量が増加する。また、家畜飼料として利用されているササゲ輪作に組み込むことにより、土壌有機物量はさらに高まり、トウジンビエの生産量もさらに増大する。

  • 2006 バッファーチャンバー方式ガス収支測定法

     閉鎖式チャンバーを測定チャンバーとバッファーに分割し、ガスを循環させ、バッファーのガス濃度変化を測定することで、精度の高い測定を行うガス収支測定法。安価なセンサーで計測装置を自作でき、とくに野外での計測に威力を発揮する。センサーの組み合わせで動物の代謝光合成蒸散地表面蒸発土壌呼吸などに幅広く利用できる。

  • 2006 農民のエンパワーメントによる技術開発手法

    技術の核となる知識を、知識伝達用の技術によって農民に伝え、農民がこの技術を改変することで実用技術を得るという技術開発様式を提案する。知識伝達用の技術に単純かつ不完全な技術を用いると、農民の改変余地が大きく、改変意欲を引き出せる。

  • 2006 熱帯牧草Brachiaria humidicola の硝酸化成抑制作用のアンモニウムイオンや低pHによる誘導

    熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根からの分泌物は、土壌で進行する硝酸化成を抑制する作用を有するが、その作用は酸性条件下のアンモニウムイオンにより強く誘導される。

  • 2006 衛星データの解析によるモンゴル国全域での植生変動傾向

    衛星データから得られる植生情報を用いて,モンゴル国全域における1981-2003年の長期植生変動傾向(植生トレンド)と市場経済の導入前後における植生トレンドを求めて,時空間分布を明らかにした。国全域におよぶ植生劣化や際立った砂漠化傾向は見られなかった。しかし,1990年代初頭の市場経済化以降には都市周辺などに劣化傾向の集中が見られており,今後の対策が必要である。

  • 2006 タイ東北部における在来種去勢牛の維持エネルギー要求量

    タイ東北部における在来種去勢牛維持に要する代謝エネルギー要求量は, 477 kJ/kgBW0.75である。これらは日本飼養標準における黒毛和種去勢牛の維持に要する代謝エネルギー要求量の470 kJ/kgBW0.75とほぼ同様の値である。

  • 2006 ギニアグラス-スタイロ混播草地におけるスタイロの維持管理法

    ギニアグラススタイロStylothantes capitataS. macrocephala混合品種)の種子をそれぞれ3kg/ha及び4kg/haの割合で播種造成した混播草地は,生産量がギニアグラス単播草地の1.5倍で,スタイロの種子成熟後に放牧を開始すると地下部にスタイロの埋土種子バンクが形成され,自然更新が可能となる。

  • 2006 キャッサバパルプを用いた効率的な燃料エタノール生産技術の開発

    アルコール発酵用実用酵母の細胞表層にアミラーゼを提示させたアーミング酵母を開発し、この酵母を用いてキャッサバデンプン産業副生物のキャッサバパルプを原料としてエタノール生産を行ったところ、キャッサバパルプの主成分であるデンプンの分解と発酵が同時に進行し効率的にエタノールが生産された。

  • 2006 α-グルコシダーゼ抑制活性(血糖値低下の指標)測定法の開発及びその適用による高活性「豆豉(中国伝統食品)」の発見

    有色試料に適用できる高感度簡便なα-グルコシダーゼ活性測定法を開発し、測定したところ、中国伝統食品である豆豉には、α-グルコシダーゼの抑制活性の高いものがある。

  • 2006 タイの市販オオバンガジュツにおける機能性ポリフェノール含量の季節変化

    タイ国内の市場を流通するオオバンガジュツでは、主要な4つの機能性ポリフェノール成分の含量に一定の季節変化が観察される。その主な原因は、土中保留中におけるポリフェノール成分ごとの一定方向への含量の増減である。

  • 2006 アグロフォレストリーにおける換金作物としての薬用植物ノニの有効性

    フタバガキ科等の実生苗定着促進に有効なアカシアマンギウム保護樹の林冠環境下で栽培できる換金作物を探索した結果、植栽後1年足らずで着果し、しかも年間を通じて果実を収穫できた薬用植物ノニMorinda citrifolia)を見出した。保護樹を間伐し光環境改善を図るほか、水はけの良い立地を植栽地に選ぶことで、より多くのノニの果実が収穫でき、アグロフォレストリー換金作物として利用可能であることが分かった。

  • 2006 バナメイエビの成熟抑制ホルモンの発見

    眼柄切除によらない新しい人為催熟技術開発のため、卵巣培養系を用いた生物活性測定法により、バナメイエビ眼柄内の卵黄形成抑制ホルモン(vitellogenesis-inhibiting hormone : VIH)を探索した結果、VIHの単離に成功した。この成果は、エビ類成熟機構の解明に大きく貢献し、人為催熟技術開発に道を拓くものとして期待される。

  • 2006 マメ科カバークロップ作付け後の不耕起栽培による土壌・水管理技術

    マメ科のムクナヘアリーベッチカバークロップとして作付けし、マルチとして利用するソルガムやトウモロコシの不耕起栽培は、降雨の表面流出土壌侵食の低減、雑草発生の抑制など、土壌・水管理に有効であり、増収効果の利点も有する。

  • 2006 耐暑性が高い丸莢のインゲンマメ新品種「ナリブシ」

    インゲンマメ結莢率高温によって低下するが、耐暑性が高い丸莢のインゲンマメ「ナリブシ」は平均気温28°Cの高温条件でも結莢率の低下が小さく、若莢を生産することができる。

  • 2006 わい性で、耐暑性に優れた食味良好なパパイヤ新品種「石垣珊瑚」

    パパイヤの新品種「石垣珊瑚」は、「ワンダーブライト」の自然交雑実生から選抜した単為結果性のある雌性系統である。耐暑性を備え、わい性で豊産性の栽培特性を持ち、果実は強い芳香があり、高糖度で食味がよい

  • 2006 パッションフルーツ冬実中の酸含量を低下させる温度管理法

    夜温15°C前後の無加温栽培におけるパッションフルーツ(品種:「サマークイーン」)の冬季収穫果実は酸含量が高い。昼温30°C、夜温25°C程度に管理する加温栽培を行うことにより、酸含量が低く糖酸比の高い果実が収穫できる。