研究成果情報

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国際農林水産業研究センターにおける研究成果のうち、成果が特に顕著で、広く利用を図ることが望ましいと考えられる成果を要約してご紹介しています。
年度ごとの国際農林水産業研究成果情報はこちら

  • 2006 シロサポテの果実成熟特性

    シロサポテ品種「クシオ」の果実は、肥大停止後も果肉糖度および乾物重割合が上昇する。渋み成分であるポリフェノールの含量は、果実成熟後期も緩やかに減少する。収穫適期は受粉後200日以降である。

  • 2005 地球温暖化が世界の食料需給に及ぼす影響の計量モデル分析

    気温と降水量の変化に対応するように改良した世界食料モデルによるシミュレーション計算では、気温上昇が、アメリカのトウモロコシ、コメ、大豆、EUと旧ソ連地域の小麦の単収を大きく引き下げ、世界全体のコメ生産を減少させる。このような温暖化の国際市場への影響は、国際貿易によって緩和される。

  • 2005 衛星データの時系列解析による耕作-休閑サイクルの同定と植生回復力の推定

    衛星データを用いた植生被覆の時系列解析による耕作-休閑サイクルの同定と植生指数の組み合わせによって、ラオス北部などの焼き畑地帯の植生の回復力が推定できる。

  • 2005 植物ホルモンのアブシジン酸による遺伝子発現を制御する転写因子AREBを用いた環境ストレス耐性植物の作出

    アブシジン酸による遺伝子発現を制御するシロイヌナズナの転写因子AREB1を改変することにより活性型に変換することに成功した。活性型AREB1を植物中で高発現すると、LEA タンパク質など数種の耐性遺伝子が高発現して植物の乾燥ストレス耐性が向上することを明らかにした。

  • 2005 転写因子DREB1遺伝子の過剰発現によるイネの乾燥・高塩・低温ストレス耐性の向上

    転写因子DREB1遺伝子を過剰発現させた形質転換イネにおいては、乾燥・高塩・低温ストレス耐性が向上した。この形質転換イネでは少なくとも12個の耐性の獲得に関与すると考えられる標的遺伝子の発現レベルの上昇が確認され、耐性獲得に機能することが知られる適合溶質のプロリンや糖類の蓄積が明らかにされた。

  • 2005 パラグアイにおけるダイズシストセンチュウの分布実態とダイズ被害の初確認

    パラグアイの主要ダイズ作地帯では、カニンデジュ県8圃場、アルトパラナ県3圃場、カグアス県2圃場でダイズシストセンチュウが確認され、カニンデジュ県での検出頻度が高い。アルトパラナ県のダイズ圃場では、本線虫がすでに高密度となり、草丈低下40%以上という著しい被害がスポット状に発生している。

  • 2005 メコンデルタ水田における稲わら堆肥連用効果

    メコンデルタ沖積土壌地帯での稲わら堆肥連用試験において、化学肥料を慣行の40および60%減肥して稲わら堆肥を施用した水田は、化成肥料のみを慣行量施用した水田に比較していもち病発生時には罹患率が低くなり、統計的有意差はないものの6作目以降の収量が高くなる。

  • 2005 2-アミノ-4-クロロ-6-メチルピリミジンの農耕地土壌からの亜酸化窒素放出抑制効果

    2-アミノ-4-クロロ-6-メチルピリミジンは、硝化抑制亜酸化窒素発生抑制効果が高く、土壌の微生物相に対する影響が小さく、取り扱いが容易であるので、硝化抑制剤として通常使用されているニトラピリンとジシアンジアミドに代替して亜酸化窒素放出を抑制する。

  • 2005 タイ国コンケン県における農業生産に関わる窒素循環の1990年から2000年への変化

    東北タイのコンケン県における窒素循環の1990年と2000年の比較を行ったところ、農地における窒素収支は-23 kgN/haの収奪から+10 kgN/haの蓄積に変化した。これは、化学肥料施用量と作物残渣還元量の増加によるものである。一方、家畜糞尿投入量が減少しており、有機物よりも化学肥料により、農業生産が支えられる変化が起きている。

  • 2005 西アフリカ・サヘル帯農地の土壌肥沃度管理の現状

    西アフリカ・サヘル帯では低肥沃度土壌における低位作物生産性が農業問題の中心であり、改善技術の開発は急務の課題である。通常、技術開発を行うためには、在来手法の定量的な評価による現状問題の把握が重要であるが、同時に農民が在来の手法を行うに至った背景を理解しなければ、実践できる技術を開発していくことは難しい。本研究は、サヘルの農民が持つ在来の土壌肥沃度管理手法に着目し、農地の肥沃度管理の現状を総合的に理解することを目的とする。

  • 2005 サイレージ用乳酸菌PS1-3株の実用化とその発酵品質改善効果

    タイ国内のサイレージから分離・選抜した乳酸菌PS1-3株を実用化するため、安価な大量培養法を考案して乾燥菌体顆粒を調製した。また、適正添加量を安価に確保するため、この顆粒からの簡易な生菌数増殖法を考案した。この増殖菌体を添加して調製したサイレージの発酵品質は顕著に改善された。

  • 2005 アルゼンチンチャコ・フォーモサ地域における冬季の農業副産物給与による育成雌肉牛の増体重改善のための推奨給与法

    各種農業副産物の経済的推奨給与量と1kgの増体重に要する費用は次のようであった。
    綿実:1kg/頭/日、US$0.26~0.33。小麦糠:体重の0.4%、US$0.36。 米糠:0.4%、US$0.52。綿実粕:体重の0.8%、US$0.39。生大豆:体重の0.5%、US$0.27~0.54。

  • 2005 タイ東北部におけるサトウキビサイレージの肉牛用飼料としての利用

    タイ東北部においてサトウキビ(株出し6ヵ月)サイレージの可消化養分総量は49.6%(乾物あたり)であり、本サイレージと本地域の飼料資源を用いることにより、肉牛生産ができる。一般的な暖地型牧草に比べ生産性が高くサイレージ適性に優れることから、肉牛飼養規模の拡大ができる。

  • 2005 ヒハツモドキの成分ピペリンによる貯蔵穀物害虫の発育阻害

    ヒハツモドキ(Piper retrofractum)など多くのコショウ属植物に含まれるピペリンコクゾウムシココクゾウムシ及びコクヌストモドキの発育阻害する。

  • 2005 マレーシア・サバ州におけるアカシアマンギウムの材質

    マレーシア・サバ州で育林されたアカシアマンギウム木材密度繊維長を調べた結果、成育の良し悪しにかかわらず密度と繊維長は髄から外側に向けて高くまたは長くなり、髄から9cm以上離れた部分で安定することを明らかにした。これらの結果は、直径18cm以上のアカシアマンギウムをより速く、より多く育てることができれば、安定した質の良い木材をより多く得ることができることを示している。

  • 2005 アラキドン酸による熱帯性魚類の種苗生産技術の改善

    アラキドン酸熱帯性魚類において主要必須脂肪酸であり、飼餌料へ添加することで産卵成績や稚仔魚の生残率を改善し、安定した種苗生産に大きく貢献する。また、熱帯性魚類の親魚飼料の至適DHA:アラキドン酸比は少なくとも2、アラキドン酸:EPA比は3.5であることを新たに提案する。

  • 2005 生態系機能を利用した持続可能な循環型養殖システムモデル

    持続可能なエビ養殖に果たす底生生物の役割を明らかにするとともに、生態系の生産機能と浄化機能を利用した環境にやさしい循環型養殖システムのモデルを開発した。

  • 2005 ウシエビと海ぶどうの複合養殖

    汽水産エビ類の低投資持続的複合養殖技術の開発を目指し、ウシエビ(Penaeus monodonと食用緑藻類のひとつである海ぶどう(クビレズタ:Caulerpa lentillifera)の混合飼育を行った。海ぶどうは高い水質浄化能力(溶存栄養塩吸収能力および物理ろ過能力)を持つばかりでなく、エビ鰓への付着生菌数を減少させ、飼育水中の生菌数を安定させ、エビ類に隠れ家を提供した。加えて、海ぶどうは高い成長率を示し、施肥を必要としなかった。

  • 2005 沖縄の秋播栽培と北海道の春播栽培を組合せた小麦世代促進の早生化効果

    沖縄の秋播栽培、北海道の春播栽培および暖地・温暖地の秋播栽培における出穂早晩性は、それぞれPpd・Vrn遺伝子型、Vrn遺伝子型およびPpd遺伝子型と密接に関係する。沖縄の秋播栽培と北海道の春播栽培を組合せた小麦世代促進は、暖地・温暖地で晩生を示す日長感受性個体を雑種集団から淘汰する効果を持つ。

  • 2005 養液・電照栽培したパッションフルーツの秋実には、機能性成分が多く含まれる

    パッションフルーツの果実に含まれる主カロテノイドは、ζ-カロテンである。機能性成分とされるζ-カロテンとアスコルビン酸の含量は収穫時期の影響を受け、養液・電照栽培した秋実に多く含まれる。