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1119. 貧困撲滅のための国際デー

1119. 貧困撲滅のための国際デー
貧困撲滅のための国際デー(International Day for the Eradication of Poverty)とは、国際連合が制定した国際デーの一つです。
今年の国際デーに向け、国連のグテーレス事務総長は、社会的・制度的虐待の撲滅に向け、公正・平和・包摂的社会のための協同を呼びかけました。
貧困は世界的な疫病であり、世界中の何億人もの人々に影響を及ぼしています。しかし、貧困は避けられないものではありません。それは、社会や政府が選択した直接的な結果です。
貧困に陥った人々は、重要なサービスやサポートへのアクセスに対する体系的な障壁や社会的差別と闘っています。世界の貧困を撲滅し、持続可能な開発目標を達成するには、人を優先する制度やシステムを形成する政策、貧困から抜け出すツールであるディーセント・ワーク、学習機会、社会保護への投資を優先することが求められます。開発途上国が自国に投資するのを支援するための国際金融の仕組みも必要です。
おりしも、2024年ノーベル経済学賞に、繁栄する豊かな国と貧しい国との違いを決定づける政治的な制度の重要性を指摘した、アメリカのマサチューセッツ工科大学のダロン・アセモグル教授など3人の研究者が選ばれました。
貧困の撲滅は、誰も置き去りにしない人道的で尊厳のある社会にとって不可欠な基盤です。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)