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1118. 世界食料デー2024
1118. 世界食料デー2024
世界食料デーとは、国際連合が定めた世界の食料問題を考える国際デーです。1945年10月16日の国際連合食糧農業機関 の設立を記念し、1981年に制定されました。毎年、食料安全保障の確保に携わる多くの国際機関や組織によって広く祝賀行事や啓発活動が行われています。
2024年のテーマは、「食への権利を、より良い生活と未来のために」(Right to foods for a better life and a better future) です。
世界では28億人以上の人々が健康的な食事をとる余裕がありません。不健康な食生活は、栄養不良、微量栄養素欠乏症、肥満など、あらゆる形態の栄養失調の主な原因であり、多くの国で社会経済的階層を横断して存在しています。今日、あまりにも多くの人々が飢餓に苦しみ、健康的な食事をとる余裕がありません。より脆弱な社会層の人々は、主食中心および安価だが不健康な食品に頼らざるを得ない状況におかれています。その他の人々にとっては、新鮮または多様な食品は入手困難であるか、または健康的な食事を選択するために必要な情報が不足しているか、あるいは単に便利ということで、不健康な食事を選択する傾向があります。
飢餓と栄養不良は、紛争・異常気象・経済ショックの組み合わせによって引き起こされる長引く危機によってさらに悪化します。農業食料システムは、災害や危機・特に気候変動の影響に対して脆弱ですが、同時に、環境汚染を引き起こし、土壌・水・空気を劣化させ、温室効果ガスの排出と生物多様性の損失に加担しています。農業食料システムを変革することは、気候変動を緩和し、すべての人々に対し、平和で強靭で包摂的な生活を保障する大きな可能性を秘めています。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)