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1100. 2024年夏は史上最高に暑かった

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1100. 2024年夏は史上最高に暑かった

 

9月11日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2024年8月が新たな月別最高気温を更新、6・7・8月の平均気温が昨年の記録を僅かながら0.1℃上回り、この夏が1880年来の観測史上で最も暑かったと発表しました。

北半球では6・7・8月が夏に相当します。2024年の夏は1951-1980年の平均気温を1.25℃上回り、8月だけで1.3℃上回りました。NASAの記録やモデルに照らし合わせ、以前のデータの不確実性を考慮しつつ、2024年夏は19世紀末よりも1.51℃高かったと推測されています。

NASA科学者らは年間世界平均気温の記録についても発表を続けており、これまでのところ2023年が最も暑い年でした。この点についてはアメリカ海洋大気庁(NOAA)や欧州連合のコペルニクス気候変動サービスも認めています。これらの機関は地球の平均気温を推計するにあたり、それぞれ異なる独立の手法を用いています。

その結果、稀に推計結果が異なることもあり、例えばコペルニクスは2023年7月を最も暑い記録であったとする一方、NASAは2024年7月がわずかながら上回ったと推計しています。新たな分析結果は、2023年7月と2024年7月の差はデータの不確実性よりも小さいとし、実質的には双方とも最高値であったことを示唆しています。

新たな分析のもと、より長期的な歴史的記録に照らし合わせれば、19世紀末に比べ、2023年夏は1.30-1.49℃、2024年夏は1.40-1.59 ℃暑かったと推計されています。


(文責:情報プログラム 飯山みゆき)
 

 

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