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1174. 2024年は観測史上最も暑い年
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1174. 2024年は観測史上最も暑い年
先日もお伝えしましたが、1月10日、コペルニクス気候変動サービスが、NASA, NOAA、WMOなど、地球規模の気候モニタリングに関与する機関とタイミングを合わせ、2024年が1850年に記録が始まって以来最も暑い年であり、産業革命前の水準と比べ1.5°Cを超えた温暖化を観測した暦上最初の年であった、と公式発表しました。
以下、コペルニクス気候サービスのプレスリリースから抜粋です。
全球の地表気温のハイライト:
- 2024年は、1850年までさかのぼる記録の中で最も暖かい年でした。世界の平均気温は15.10°Cで、1991年から2020年の平均を0.72°C上回り、これまで最も暑い年であった2023年の記録を0.12°C上回っています。これは、産業革命前のレベルとされる1850-1900年の気温の推定値を1.60°C上回ることに相当します。
- 2024年は、産業革命前の水準から1.5°C以上上昇した最初の暦年です。
- 過去10年間(2015年から2024年)は、記録上最も暖かい10年でした。
- 世界の月平均気温は、1年のうち11ヶ月間、産業革命前のレベルから1.5°Cを超えました。さらに遡ると、2023年7月以降、2024年7月を除くすべての月が1.5°Cを超えました。
- 2024年7月22日、世界の日平均気温の最高気温は17.16°Cで過去最高値を記録しました。
プレスリリースにおいて、担当科学者らは、未来を決めるのは我々であり、迅速かつ断固とした行動が、将来の気候の軌道を変えることができる、と気候変動対策の緊急性を訴えました。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)