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392. 国際協力の日

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392. 国際協力の日

10月6日は『国際協力の日』です。

1954年のこの日、日本政府はコロンボ・プラン(注)への加盟を閣議決定し、開発途上国に対する政府開発援助(ODA)を開始しました。翌1955年からは海外からの研修員の受け入れや専門家の派遣といった技術協力を行っています。これを記念して、1987年に外務省と国際協力事業団(現:国際協力機構JICA)は10月6日を『国際協力の日』と定めて,国際協力への国民の理解と参加を呼びかけています。

国際農研は、1970年に熱帯農業研究センターとして創立して以来、半世紀にわたり、熱帯または亜熱帯に属する地域やその他の開発途上地域における農林水産業分野の国際共同研究を牽引するフロントランナーとして活動を続け、現在では29カ国66の研究機関と共同研究を実施しております。さらに、これらの地域の研究機関等と行う共同研究を推進するために、共同研究先の管理者や研究員を日本に招へいする事業も行っています。この中で、JIRCASフェローシップは、開発途上地域の研究機関から幅広く募集・選考した研究者を国際農研本所及び熱帯・島嶼研究拠点に招へいして、研究施設等の面から現地での実施が困難となっている課題について共同研究を推進するためのものです。

今年の3月10日には、「2019年度JIRCASフェロー最終報告会」を開催し、令和元年10月から国際農研に招へいされた開発途上地域の外国人研究者5名(内訳:中国(2名)、インド、ブラジル、タイ)が、1年半の研究成果を発表しました。私たち国際農研は、このフェローシッププログラムを通じて、フェローらが所属する研究機関との絆をより一層深め、共同研究を推進していきたいと考えています。

(注)コロンボ・プラン(https://colombo-plan.org/
アジア・太平洋地域諸国の経済社会開発を推進することを目的として1950年1月に発足した経済協力機構。セイロン(現:スリランカ)のコロンボで開催されたイギリス連邦外相会議で設立が合意された。当初、イギリス連邦内の経済協力機構として構想されたため、加盟国はイギリス連邦内の7か国にとどまっていたが、アメリカ、日本、東南アジアの国々が加わり、現在では27か国が加盟している。

(文責:情報広報室 金森紀仁、大森 圭祐)

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