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322.温暖化のストライプ

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2021年6月21日の夏至・当日、世界の気象学者や気候学者が気候変動への緊急アクションの必要性を訴える目的で、「Show Your Stripes」キャンペーンを実施したそうです。 

2021年は、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)や国連食料システムサミットなどの多くの国際的イニシアチブが予定されており、干ばつ・洪水・嵐といった異常気象の頻発に代表される最悪のインパクトを回避するために各国が気候変動のアクションのコミットメントをとれるかどうかの成否を分ける年とされています。

キャンペーンは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書の著者の一人であるイギリスReading大学のEd Hawkins教授が音頭をとり、各国の過去100年の平均気温の推移を示した「温暖化ストライプ “warming stripes”」グラフを提案しました。  

多くの国や地域に関して、ストライプは近年に近付くにつれ、気温上昇を反映して青から赤への変遷を示します。2020年、世界は史上最も暑い年の三位以内に入るとされ、産業革命以前に比べて1.2℃高い気温を記録しました。

最も劇的な変化を示すのが北極海で、世界平均値よりも2倍の速度で温暖化しています(こちらのダッシュボードで、 Ocean, Arctic Oceanを選び、Bar Chartを選ぶと一目瞭然です)。

この企画は一般市民に気候変動についての情報を提供することにあり、こちらのダッシュボードから、関心のある国や地域の図をダウンロードして、ソーシャルメディア等を通じて拡散することが奨励されています。

参考文献

WMO. Warming stripes show that climate change is here and now, June 21, 2021. https://public.wmo.int/en/media/news/warming-stripes-show-climate-chang…;

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

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