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179. 飢餓の悪化

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人類の成功の一つは、農業研究成果により世界レベルにおいて人口増を上回る農業生産増大を達成することで、かつて頻発化していた飢饉を克服したことにあります。しかし、パンデミックに伴うロックダウンは所得下落や食料価格上昇などをもたらし、とりわけ紛争などの問題を抱えた国や地域において飢餓の悪化が懸念されています。

2020年11月、国連は、COVID-19パンデミックが世界の食料安全保障に甚大な影響を及ぼしており、飢餓が再び悪化していると報告しました。現在世界で6.9億人の人々が飢えに直面しているとされていますが、今年度末までに追加的に1.3億人が食料入手に困難な状況におかれかねず、複数の国で飢饉の懸念があります。国連は、アフガニスタン、ブルキナファソ、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、南スーダン、イエメン、そしてエチオピアへの支援を表明しました。

 

 

参考文献

UN News. Rising hunger, ‘an outrage in a world of plenty’: Guterres. November 16, 2020. https://news.un.org/en/story/2020/11/1077792

UN News. UN releases $100 million to guard against famine .November 17, 2020. https://news.un.org/en/story/2020/11/1077872

(文責:研究戦略室 飯山みゆき)

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