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138. 世界気象機関: 北極圏の海氷が史上2番目の規模へ縮小

 

9月22日、世界気象機関(WMO)は、北極圏の海氷が史上2番目の規模へ縮小したと伝えました。

北極圏の海氷は重要な気候変動指標ですが、夏の溶解のシーズン後に1年で最も小さい規模に達します。2020年9月15日、世界中の気象機関やJAXAを含む宇宙航空開発機構が、今年は2012年に観察された最少記録に次ぐ縮小が観察されたことを確認しました。この2020年の暫定値は、夏の終わりの熱さの影響によってさらに縮小する余地がありますが、北極海氷の長期的な減少傾向を示すものです。この夏の大量の海氷喪失の要因として、尋常でない大気・海水温度の高さにより、熱によって海氷が上からも下からも広範囲に溶解していったことが原因とされています。シベリアにおける熱波や未曽有の火事といった異常事象は、北半球の棚氷や氷河へ大きな影響を与えつつ、雪氷圏(cryosphere)に深い傷跡を残すでしょう。

参考文献

WMO. Arctic sea ice minimum is 2nd lowest on record. September 22, 2020. https://public.wmo.int/en/media/news/arctic-sea-ice-minimum-2nd-lowest-…

(文責:研究戦略室 飯山みゆき)