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1457. コペルニクス:史上5番目に暖かい2月、西ヨーロッパで異常な降雨
1457. コペルニクス:史上5番目に暖かい2月、西ヨーロッパで異常な降雨
コペルニクス気候変動サービスによると、2026年2月は、産業革命以前の気温より1.49℃上昇し、記録上5番目に暖かい月となりました。ヨーロッパでは気温の激しい変化が顕著で、西ヨーロッパでは異常な降雨と広範囲にわたる洪水が発生しました。
2026年2月のヨーロッパ陸地の平均気温は-0.07℃で、過去14年間比でも低く、1991~2020年の2月の平均気温より0.10℃低くなりました。一方、ヨーロッパ全体で平均気温に大きな差があり、西ヨーロッパ、南ヨーロッパ、南東ヨーロッパでは平年を上回った一方、フェノスカンジア、バルト諸国、ロシア北西部では寒さが続きました。ヨーロッパ以外では、アメリカ合衆国、カナダ北東部、中東、中央アジア、東南極では平年を上回った一方、アラスカ、カナダ北部、グリーンランド、ロシア北部では寒さが続きました。
この月は、西ヨーロッパと北アフリカを中心に激しい嵐と降雨が続きました。フランス、スペイン、ポルトガル、モロッコでは例年よりも雨が多く、深刻な洪水が発生し、広範囲にわたる被害と人命の損失、そして生活の喪失をもたらしました。オーストラリア、モザンビーク、ボツワナなど、世界各地でも深刻な洪水が発生しました。
2026年2月に発生した異常気象は、気候変動の影響の拡大と、地球規模の対策の必要性を浮き彫りにしています。異常な大気河川(非常に湿った空気の狭い帯)が西ヨーロッパと南ヨーロッパに記録的な降雨と広範囲にわたる洪水をもたらしました。
2026年2月の南緯60度から北緯60度における海面水温(SST)の平均は20.88℃で、この月の記録としては2025年2月に次いで2番目に高い値となりました。北大西洋中部および西部の低温SSTと北大西洋亜熱帯の高温SSTの間には顕著なSST勾配が見られ、これがヨーロッパに到達した嵐の発達を促したと考えられます。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)