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1455. データは2015年以降、地球温暖化が大幅に加速していることを示している
1455. データは2015年以降、地球温暖化が大幅に加速していることを示している
ポツダム気候影響研究所(PIK)による新たな研究は、地球気温に影響を与える既知の自然要因を除外してデータ分析を行った結果、初めて地球温暖化が統計的に有意かつ力強く加速していることを実証しました。
過去10年間の推定温暖化率は、データセットによって異なるものの、10年あたり約0.35℃とされています。一方、1970年から2015年の平均値は、10年あたり約0.2℃弱でした。この最近の上昇率は、1880年に観測記録が開始されて以来、どの10年間よりも高い数値です。
エルニーニョ、火山噴火、太陽活動周期などによって引き起こされる地球気温の短期的な自然変動は、長期的な温暖化率の変化を覆い隠してしまう可能性があります。観測データに基づくデータ分析において、論文著者らは5つの大規模な地球気温データセット(NASA、NOAA、HadCRUT、Berkeley Earth、ERA5)を用いました。
検証した全てのデータセットは、2015年以降、地球温暖化が98%以上の統計的確実性で加速していることを示しました。エルニーニョと太陽活動極大期の影響を補正すると、例外的に温暖だった2023年と2024年はやや寒冷化するものの、観測記録開始以来最も暖かい2年であることに変わりはありませんでした。
本研究では、観測された加速の具体的な原因は調査していません。しかし、著者らは、温暖化の速度増加は基本的に現在の気候モデルの範囲内であることを示していると述べています。
著者らはまた、過去10年間の温暖化のペースが続けば、2030年までにパリ協定の1.5℃という上限を長期的に超える可能性があるとし、化石燃料由来の地球全体のCO₂排出量を急速に削減するアクションの緊急性を訴えました。
(参考文献)
Global warming has accelerated significantly., Geophysical Research Letters (2026) https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2025GL118804
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)