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1434. 2026年1月 世界食料価格動向

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1434. 2026年1月 世界食料価格動向 

 

国連食糧農業機関(FAO)は、2月6日、世界食料価格動向を公表、2026年1月の平均値は123.9ポイントで、前月比0.4%低下しました。乳製品、肉類、砂糖の価格指数の下落が、穀物と植物油の価格指数の上昇を上回り、5ヶ月連続の下落となりました。食料指標は前年同月比0.6%低下し、2022年3月のピーク値からは22.7%低水準でした。

FAO穀物価格指数は、1月の平均値が107.5ポイントで、前月比0.2%の小幅上昇となりましたが、前年同月比では3.9%低下しました。世界の小麦価格は1月にほぼ横ばいで推移し、ロシア連邦とアメリカ合衆国における休眠中の作物に影響を与える天候懸念による価格上昇圧力は、総じて良好な世界供給状況によって相殺されました。国際トウモロコシ価格も、アルゼンチンとブラジルにおける作付け条件に関する天候関連の懸念と、アメリカ合衆国における堅調なエタノール需要が相まって、価格をいくらか支えたものの、世界的な供給過剰を背景とした全般的に弱気な市場心理を相殺するには至らず、12月から0.2%下落しました。一方、FAO米価格指数は2026年1月に1.8%上昇し、特に香り米の需要が堅調に推移したことを反映しました。

FAO植物油価格指数は1月平均168.6ポイントとなり、前月比2.1%上昇、前年同月比10.2%上昇しました。この上昇は、パーム油、大豆油、ひまわり油の世界価格上昇を反映したもので、菜種油の相場価格下落を相殺して余りありました。国際パーム油価格は、東南アジアにおける季節的な生産減速と、価格競争力の向上に伴う世界的な輸入需要の堅調さを背景に、2ヶ月連続で上昇しました。一方、大豆油の世界価格は、南米における輸出需給逼迫と、米国におけるバイオ燃料部門からの堅調な需要への期待から反発しました。ひまわり油の世界価格は、2025年後半に2ヶ月連続で下落した後、農家の販売が依然として限定的であった黒海地域での供給逼迫が継続していることから、回復しました。一方、菜種油価格は、最近の大量の輸入を受けて欧州連合(EU)における供給が潤沢であることを反映し、小幅下落しました。

FAO食肉価格指数は1月平均123.8ポイントで、12月比0.4%低下したものの、前年同月比では6.1%高水準でした。この下落は主に国際的な豚肉価格の下落を反映した一方、世界の鶏肉価格は上昇しました。豚肉価格は、国際的な需要が低迷する一方で、年末休暇中の一時的な食肉処理場閉鎖に伴う供給過剰の解消など、供給が潤沢である中で、欧州連合(EU)における相場が軟調に推移したことが主な要因で下落しました。一方、鶏肉の相場は上昇、堅調な国際需要に支えられたブラジルの価格上昇を反映しています。

FAO乳製品価格指数は1月平均121.8ポイントで、12月比5.0%低下し、前年比14.9%低下しました。これは指数の7ヶ月連続の低下を示し、主に世界的なチーズとバターの価格下落が粉乳の相場の小幅な上昇を相殺しました。

FAO砂糖価格指数は1月平均89.8ポイントとなり、前月比1.0%、前年比19.2%低下しました。この下落は、インドにおける大幅な生産回復の見込みとタイの好調な見通しを背景に、今シーズンの世界的な砂糖供給が増加するとの期待が主な要因となっています。また、砂糖生産に充てられるサトウキビの割合が減少したにもかかわらず、ブラジルにおける2025/26シーズンの生産見通しが全体的に良好であることも、世界的な供給見通しを押し上げ、世界の砂糖価格への下落圧力を強めました。

 

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)
 

 

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