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1359. 農山漁村女性の食料生産における役割と地位向上に向けて

1359. 農山漁村女性の食料生産における役割と地位向上に向けて
10月15日は「農山漁村女性のための国際デー(International Day of Rural Women) 」。農村女性を取り巻く環境を改善することで、貧困解決だけでなく、持続可能な開発への貢献が期待できます。
ジェンダー平等の実現と女性のエンパワーメントは、極度の貧困、飢餓、気候変動との闘いにおいて不可欠です。女性は環境と生物多様性の守り手でありながら、世界の食料生産の半分を担っています。
しかしながら、農村部の多くの女性と女児は、不釣り合いなほど多次元貧困に苦しんでいます。構造的な障壁と差別的な社会規範は、農村部の家庭や地域社会における女性の意思決定権と政治参加を依然として制約しています。農村部の女性と女児は、生産資源や資産、教育や医療といった公共サービス、水や衛生を含むインフラへの平等なアクセスを欠いており、彼女たちの労働の多くは目に見えず、無給のままです。わずかな例外を除き、世界的なジェンダーと開発に関する指標は、農村部の女性が、農村部の男性や都市部の女性よりも貧困、疎外、そして気候変動の影響を不均衡に経験していることを示しています。
この国際デーは、農村部女性が依然として直面する不平等に光を当て、彼女たちの意思決定への参加を訴え、より強力な社会保障制度を求め、デジタルディバイドを縮小することを目指しています。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)