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637.「きのこの日」
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熱帯島嶼環境保全
637.「きのこの日」
明日10月15日は、日本の「きのこの日」です。きのこの消費拡大、生産振興、および健康食品としての有用性や利用方法の消費者への浸透を図るために、1995年に日本特用林産振興会によって制定されました。日本のみならずアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの国が同様の目的で、10月15日を「きのこの日」としています。きのこはタンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、先進国はもとより発展途上国でも人気の食材です。また、換金性が高いことも特徴です。
国際農研の熱帯島嶼環境保全プロジェクトでは、フィリピンをはじめとする熱帯島嶼を対象に、森林が伐採され土壌侵食が生じている山地で、きのこなどの非木材林産物や果樹、有用樹種を複合的に栽培することで森林の価値を高め、森林を保全することを目的としています。特にフィリピンには2000種類以上の野生のきのこがあり、その中には薬用きのこも豊富に含まれ、森林のさらなる高付加価値化が期待できます(RMR Dulay et. al. 2022)。
(参考文献)
RMR Dulay et. al. 2022 https://jabonline.in/abstract.php?article_id=869&sts=2
(文責:農村開発領域 木村健一郎)