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284. 野菜と果物:科学者グループから国連食料システムサミットへのインプット

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今年9月、国連食料システムサミットがニューヨークで開催されます。そのサミットに向けてのプロセスをサポートする一つの仕組みとして、科学者グループ(scientific group)が設置されています。科学者グループは、第一線で活躍する世界中の研究者や科学者からなる独立した多様なグループで、サミットとその成果を支える科学の頑健性、幅広さ、独立性を確保する責任を負い、サミットに関わる他の組織(サミット特使や事務局など)と緊密に連携して活動します。


先月、この科学者グループから「健康な食事のための野菜と果物:フードシステムの研究と行動の優先事項」と題した論文が発表されました。野菜や果物は健康的な食事に不可欠ですが、世界の大多数の人々にとって、摂取量は低く留まっています。今年は国際果物野菜年だという文脈もあり、この論文では国連フードシステムサミットへのインプットとして、フードシステムの問題と、研究と行動の機会に関する学術文献をレビューしています。

この論文は、野菜と果物をより入手可能で、アクセスしやすく、望ましいものにするためにフードシステムができるアクションについてとりまとめています。メカニズムとしては、プッシュ(生産と供給)、プル(需要と積極的な行動)、政策(立法とガバナンス)を通じたものがあります。また、マクロ(世界、国)、メソ(機関、都市、コミュニティ)およびミクロ(家庭、個人)レベルでの行動オプションがあります。その際、フードシステムの至るところに存在するパワーバランスの不均衡や、食事・生計・環境に配慮したフードシステム間のトレードオフも認識し対処する必要があります。

野菜や果物を、いつでもどこでも入手可能・手頃な価格・アクセスしやすい・望ましいものにするために、フードシステムができるさまざまな方法についてはさらに研究する必要があります。しかし、野菜や果物が豊富なフードシステムが、すべての人が健康的な食事をとることに貢献できることは既にわかっており、その方向に向かって行動を加速するべきでしょう。

 

参考文献


UN Food Systems Summit 2021: Scientific Group of the UN Food Systems Summit 2021. https://sc-fss2021.org/ Accessed on April 21, 2021

Harris J., et al. Fruits and vegetables for healthy diets: priorities for food system research and action. Food systems summit brief, March 2021. https://sc-fss2021.org/wp-content/uploads/2021/04/FSS_Brief_Fruits_Vege…  Accessed on April 21, 2021

(文責:情報広報室 白鳥佐紀子)
 

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