成果の概要

気候変動プロジェクトの活動を実施しているミャンマー連邦共和国では、イエジン市の農業畜産灌漑省（MOALI）農業研究局（DAR）にて、33品種のSALIBU再生稲比較栽培試験の結果に基づき選抜した同栽培法に適した11品種を用いて、同栽培法への収穫機械（コンバインハーベスター）の適用性評価のための比較栽培試験を開始した。今後、新型コロナウィルス感染症の蔓延による研究遂行への影響が懸念される中で、DARにおいて同栽培試験を円滑に遂行していくための綿密な打合せを行い、万全を期した。また、SALIBU再生稲栽培法技術マニュアルの原案を示して意見交換を行った。
アフリカ食料プロジェクトの活動を実施しているガーナ共和国では、アシャンティ州において地方銀行のCEO以下銀行幹部に面会し、稲作農民による多機能農民組織（Farmer Based Organization; FBO）に対する融資スキームを具体的に提案して同意を得たうえで、FBOの代表者が同銀行に口座を開設し所要の預金を行う一連の手続きを補助した。また、イースタン州で実施するSALIBU再生稲栽培法の実用化技術開発並びにアシャンティ州で実施する同栽培法のオンファーム技術支援の打合せを行った。