マングローブの資源量に関する調査 フタバガキ科樹種の成長応答予測のための野外調査
成果の概要
(1)出張者は、SATREPSプログラムにおいて、生態グループの一員としてマングローブの現地調査を担当している。フィリピン大学の共同研究者とともに、パナイ島において、マングローブの動態を解明するために、細根生産量の測定及び幹肥大成長、落葉落枝量、葉面積指数に関する調査を実施した。インドネシアでは、カウンターパート機関の海洋水産省とともに、ジャワ島のマングローブ調査を行った。この調査を通じて、カリムンジャワの陸側のマングローブにおいて毎木調査を実施し、資源量の定量化を行った。
(2)カウンターパート機関であるマレーシア森林研究所において開催される年次会合に出席し、平成30年度の活動報告及び平成31年度の活動方針の検討を行った。また、これまでの出張でフタバガキ林業樹種4種(Shorea leprosula、Shorea macrantha、Shorea roxburghii、Hopea odorata)の細根動態を観察するために試験的に設置した根箱の状態を確認するとともに、スキャナを用いて細根の画像を取得した。加えて、マレーシア研究所がJengka実験林において実施している野外での二酸化炭素添加実験の現場を視察し、フタバガキ科林業樹種の環境応答に関する基礎情報を収集した。
フィリピン
マレーシア
インドネシア